トイレは訪れたお客さまが1人きりになって、ほっと力を抜く場所です。そのためリラックスできて過ごせるような工夫が求められます。

リラックスできるトイレの要素として欠かせないのが、「清潔感」です。この記事ではトイレの清潔感を築くためのポイントについて、解説します。

トイレはお客さまに見られる場所

トイレはお客さまの目に触れやすい場所です。ショールームでは「何となくチェックしておこう」と思い、トイレの扉を開けるお客さまが多く見られます。飲食店や雑貨屋など、その他の店であっても、手持ち無沙汰のトイレでは何となく周りを見渡してしまうこともあるでしょう。

印象に残るトイレであれば、席に戻った際に連れの友人・家族との話題として持ち上がる可能性もあります。

このように、トイレは想像よりもお客さまに見られ、記憶に残りやすい場所です。店舗や内装のインテリアにばかり気を取られず、トイレのデザインにもこだわりを加えてみましょう。

「トイレの清潔感」が大切な理由

トイレはご来店されたお客さまにとって記憶に残る場所です。そのため、インテリアとしてのデザイン性の高さはもちろん、トイレの基本である「清潔感」の維持は欠かせません。

どれだけおしゃれなトイレであっても、清潔感が損なわれていれば、店舗全体のイメージも下がってしまいます。

「トイレ掃除は毎日スタッフがしている」という場合でも、注意が必要です。クロス(壁紙)の劣化や水垢が付着したボウル、埃を被った観葉植物や落としきれない黄ばみなどは残されていないでしょうか。

掃除をこまめにしたとしても、ぱっと見の印象で清潔感を与えることができなければ、お客さまに安心して使ってもらうのは難しくなります。

トイレの清潔感を演出する方法

トイレの清潔感を表すには、こまめな掃除だけでは不十分といえます。では、トイレの清潔感を演出する方法とはどんなものがあるのでしょうか。

 
──清潔で安心感ある香り──

トイレに清潔感を印象づけるのに、香りは大切な要素です。お風呂や洗濯を連想させる石鹸の香りや優しいハーブの匂いなどは、トイレで過ごすお客さまに清潔なイメージを抱かせます。

一方で、きつい香りや独特なにおいは好みが分かれるため、人によっては不快感を抱いてしまうかもしれません。

トイレに清潔感を与えるのであれば、香りは一般的なタイプを選ぶと良いでしょう。

 
──物は少なく──

トイレは狭く、圧迫感を与えてしまいがちな場所です。置いてある物が多ければ窮屈で落ち着かず、ごちゃごちゃと散らかった印象さえ与えてしまいます。

また、トイレでは衣類を脱ぎ着することから、埃が発生しやすい場所です。たくさん置かれた物の上に埃が溜まってしまうと、拭き掃除の手間が増えてしまいます。

掃除の見落としの原因にもなるため、トイレ内は物を少なくしてすっきりした印象をつくりましょう。

 
──白系のクロス(壁紙)は避ける──

白系のクロス(壁紙)は清潔感があり、インテリアとも合わせやすいカラーです。狭いトイレ空間を広く見せる効果もあることから、インテリアの選択肢に含める方も多いかと思います。

しかしトイレに白系のクロスを選んでしまうと、黄ばみ汚れが目立ちやすくなるという欠点もあります。また、靴がぶつかり泥汚れや靴の塗料などが壁に付着してしまうことも少なくありません。

そのためトイレのクロスは白よりも、同じく空間を広く見せる効果があり汚れが目立ちにくい、ベージュ系を選ぶと失敗が少ないでしょう。ベージュ系のクロスも白同様にインテリアと合わせやすく、上品なイメージを持ち合わせています。

清潔感の演出にも役立つ色であるため、トイレのクロス選びに迷った際はベージュ系を積極的に選ぶのがおすすめです。

 
──プラスチック素材は置かない──

プラスチック素材は空間に効果的に取り入れることで、都会的で洗練された印象になります。しかしトイレのような水回りとの相性はあまり良くありません。

プラスチックと水回りの組み合わせはうまくバランスを取らないと、チープな印象が際立ってしまいます。またプラスチック素材は水垢汚れがつきやすい点も、トイレのインテリアとして避けたい理由の1つです。

アメニティボックスや収納、ディスペンサーなどにプラスチック素材を使うのは避けて、高級感あるアイテムを選択しましょう。

 
──掃除がしやすいレイアウトを──

どれだけ清潔感を演出したトイレであっても、掃除の手が行き届いていないようでは台無しになってしまいます。

隅々まで掃除ができるように、レイアウトにも工夫を加えましょう。

たとえば、トイレ本体は宙に浮いたデザインの「フロートタイプ」であれば、トイレ床の掃除がしやすくなります。トイレの左右・後ろ側なども手が届きやすいように、できるだけ広さがあると安心です。

また、トイレ本体は凹凸や隙間が少ないタイプだと、汚れの蓄積も減らせます。床や壁の素材も、においを防ぎ汚れをはじきやすいタイプを選ぶと良いでしょう。

清潔感だけでは物足りない。トイレをおしゃれに飾る方法

トイレにおける清潔感は、顧客満足度を左右するとても重要な要素です。しかし清潔感を保つことは、お客さまをお出迎えする場として、当たり前のこととも言えます。

清潔感にプラスアルファを加えて、お客さまにとってより居心地の良いトイレ空間を提供しましょう。

 
──照明に工夫を加える──

照明は空間デザインを左右します。効果的に配置された照明は、トイレの印象を大きく変える存在です。

たとえば間接照明が豊かなトイレは、どこか幻想的で落ち着く印象になるでしょう。メイン照明を落として、間接照明だけで雰囲気のある空間づくりをしてみるのも良い方法です。

一方で、メイン照明を明るくすることで、ほっと落ち着く温かな印象のトイレになります。照明のデザインがおしゃれだと、より一層、トイレ空間への印象も良くなるでしょう。

 
──クロス(壁紙)の色で遊ぶ──

汚れが目立たず、インテリアテイストを選ばないクロスの色はベージュ系です。しかしトイレに店舗とは違った印象を与えたい場合は、遊び心のあるクロスを選ぶのも、良いアイデアといえます。

店舗でのメインの壁としては使えないような、カラフルな色やダークな色などでトイレ空間をつくることで、より訪れる人の印象に残りやすくなるでしょう。

清潔感を忘れないように意識した上で、よりハイセンスなトイレ空間を作るクロスを選んでみてください。

 
──絵やオブジェは印象に残る品を──

すっきりと物が少ないトイレは、清潔感を与えます。しかし物が何も置かれていないと、やや無機質なイメージになってしまうでしょう。

絵やオブジェを効果的に取り入れることで、すっきりとしたシンプルな空間に華が加わります。

絵やオブジェのデザインは、印象に残る物を選びましょう。奇抜なデザインを選ぶ必要はありませんが、洗練されたデザインの絵やオブジェは、それだけでトイレ空間のアクセントとなります。

 
──清潔感あるトイレで好印象に──

清潔感あるトイレは、訪れた人の心を和ませ、ほっとする心地よさを与えてくれます。掃除の頻度を保つことはもちろん、掃除の手間が少なくなるレイアウトの工夫や清潔感ある小物類やクロスなどを選ぶことも、意識してみましょう。

マチュリテではトイレに清潔感を与えるアイテムを、多数取り揃えております。ご興味をお持ちの方は、ぜひご来店ください。

スタッフ一同、心よりお待ちしております。