売り上げが伸びる店舗には、お客様に「落ち着く」「居心地が良い」と思ってもらえるポイントが多くあるようです。リラックスして過ごせる場を提供することはリピーターの獲得につながり、やがてはクチコミやSNSでの拡散、それによるさらなる集客率アップの可能性が見えてきます。
とは言っても、「落ち着く」「居心地が良い」と思える店づくりのポイントがどこにあるのか、いまいちわからない人も少なくないはず。
そこで今回は、お客様が「落ち着く」「居心地が良い」と思える店を作る上で大切な要素について、解説します。
入りやすいこと
お客様が店舗を訪れるきっかけはさまざまです。クチコミで知ってくれた方やSNSでの情報、通りすがりで気づいてもらえることもあるでしょう。
しかし店舗の門構えが「入りづらい」と思えるものだと、足を運んでも入店にまでは至らない可能性があります。せっかく落ち着く・居心地が良いと思える店づくりをしても、店内に入ってもらえないのでは、店の良さを理解してもらうのは難しいです。
そのため、落ち着く・居心地が良い店舗づくりをする前に、まずは「入りやすいこと」を目指してみましょう。
「看板が出ている」「一見でも歓迎してくれている」「外からでも店内の様子がわかりややすい」「おおまかな価格帯がわかる」などが、入りやすい店舗の条件です。
雑居ビルの中に入っている店舗はとくに、中の様子がわかりづらいため、入店を促すアイデアが求められます。1階に「入り口はこちら」などの案内を示す看板を出したり、店舗の看板やロゴを親しみやすいものにしたりなど、店内が見えなくても入店しやすいよう、お客様の心理的ハードルを下げる工夫を取り入れましょう。
お客様同士の距離が離れてること
入りやすいと思える店舗デザインができたら、次は内装です。
落ち着く・居心地が良い店舗の条件の1つが、「お客様同士の距離が離れている」というもの。
具体的な距離としてはテーブル同士は30cm以上離れていること、さらにメイン通路は90cm以上の幅があると店員の動線も確保しやすく、「ゆったりと過ごせる店舗」のイメージが強まるでしょう。
そこまでのスペースを確保するのが難しい場合、客席同士をパーテーションで区切るなどしてお互いの視線を遮ると、距離が近くても気になりにくいです。
レイアウト
店舗のレイアウトにも、目を向けてみましょう。
レイアウトは入り口に近い場所か窓際にカウンター席を、奥側にゆったりと過ごせるソファー席を設けるのがおすすめです。
カウンター席を入り口付近に設けることで、少し休んでさっと店を出たい人の導線が短くなります。また、窓際に設置されたカウンター席なら外からの視線隠しにもなり、ソファーでくつろぐお客様たちもリラックスができるでしょう。
情報が開示されていること
店舗内で店の情報が開示されていることも、重要なポイントです。
いくら内装デザインが心地良くても、金額が不明瞭であったりどこのどのような食材で料理を作っているのかわからなかったりすれば、落ち着くことはできません。
可能な限り店舗の情報はお客様と共有をして、安心感を提供しましょう。
情報の開示のやり方として、メニューに記載したりパンフレットとしてテーブルの隅に立てかけたり、自社のコンセプトをポスター風にデザインして壁に飾ったり、といった方法があります。
清潔感
清潔感はどのような業務形態でも、顧客商売をする以上は欠かせないポイントです。
汚れがないのはもちろん、古すぎる家具やメンテナンスをしていない内装に、「落ち着く」「居心地が良い」と思える人は多くありません。
ヴィンテージ風やアンティーク風など、古さを「味」とする店舗であったとしても、埃がないことや店内で使用する家具が不潔でないことは、おろそかにできない要素です。
清掃やメンテナンスをこまめに行い、お客様が安心して過ごせる空間であることが、落ち着く・居心地が良いと思える店舗の基本と言えます。
ディスプレイ
内装ディスプレイが、お客様の満足度を左右することも珍しくありません。おしゃれなディスプレイは空間に余裕を与え、そこにいる人たちの気持ちにも変化を与えるものです。
ディスプレイラックを設けてオブジェを飾ったり、壁にはアートワークを飾ったりして、店舗空間を彩ってみてください。
また、ディスプレイのテイストは店舗のイメージはもちろん、訪れる客層に沿ったものであることが重要です。
若い人たちの来店を見越した店舗なら、現代的でおしゃれなイメージを。ビジネスパーソンや男性客が多いようならモダンで落ち着いた雰囲気のものを。家族連れなら温かみのある北欧風やカントリー風のオブジェやアートで、空間に花を添えましょう。
maturiteでは数多くのオブジェやアートを取り揃えています。店舗と客層のイメージにぴったりの品をお探しの方は、ぜひ、足をお運びください。
何度でも訪れたくなる店づくりを
店舗運営をするのであれば、リピーターの確保が重要です。顧客自身の目線に経ち、何度でも足を運びたくなるような落ち着く・居心地が良いお店とはどんなものか、じっくり考察をしながら理想の店舗を作り上げていきましょう。