エレガントなキッチンの定義とは、素材や広さに関わるものばかりではありません。装飾品や調理器具をどう収納するかも、大切な要素です。
魅力的なキッチン作りにおいて、「見せる収納」が役立ちます。
見せる収納で、キッチンに機能性と華やかさを加えましょう。
キッチン=隠したい場所からの脱却
キッチンは生活感が出やすく、散らかりがちな場所。そのため、なるべく人目に晒したくない、と考える方も多いでしょう。
キッチンに生活感や雑多な印象が生じてしまう原因の1つが、物の多さです。
現状の収納スペースで整理整頓が難しいのであれば、見せる収納を取り入れてみませんか。
キッチンの「見せる収納」のポイント
キッチンで見せる収納を行うことで、キッチンの見た目も機能性も向上します。
ここからはキッチンの見せる収納を成功させるポイントについて、ご紹介します。
──同じテイストでまとめる──
華やかな見せる収納の基本は、「同テイストでまとめる」というもの。色や形、ブランドなど共通するアイテム同士をまとめることで、統一感が出て見栄えが良くなります。
──高低差があるものは三角を意識──
並べるアイテムに高低差がある場合は、三角形を意識してみてください。三角形の形であれば、形状は問いません。二等辺三角形でも、直角三角形でもOKです。
三角形型で配置することでリズムが生まれて、バランスが良く見えます。
──余白を大切に──
見せる収納では、収納力以上に見た目を重視します。そのため、収納スペースをより多く活用しようとして、物をぎっしり詰め込むのはNGです。
ほどよく余白を作ることで、品を感じさせる見せる収納が実現します。「もう少し置けるかな?」と感じる程度で留めておくと良いでしょう。
──装飾アイテムと合わせて飾る──
見せる収納は実用品だけで構成するのではなく、見て楽しむ装飾品を混ぜると、華やかな印象になります。具体的には、植物やオブジェなどがおすすめです。
実用品が並べられた棚やラックの脇に、添えるようにさりげなく配置してみてください。
──「見せる収納用」のアイテムを使う──
見せる収納をより魅力的に見せてくれるのが、見せる収納用のアイテムです。たとえば、ワインをただ並べて飾るよりもワインラックに寝かせることで、サマになる上に瓶の安定性も増します。
こまごまとしたアイテムを入れるカゴにもおしゃれさを追求すれば、整理整頓と見た目の良さの両立が可能です。
このように、見せる収納をしたいアイテムは裸の状態で配置をするだけでなく、プラスアルファを加えることも検討してみてください。
──見せるアイテムは「使用頻度」も重視──
「おしゃれだからよく見える場所に」「お気に入りのアイテムだからすぐに手が届く位置に」。
感覚的な判断で見せる収納を楽しむのも良いですが、機能性も忘れたくはない点です。
よく見える場所や手が届きやすいところには、使用頻度の高い物を。見た目が優れているものの使用頻度が低い物は、リビングからも目に入りやすいように高い位置に置いてみてください。
デザインと使い勝手のバランスを取ることで、見せる収納の魅力をより引き出せるでしょう。
見た目も機能性も優れたキッチンを作る
見せる収納は、見た目にも実用性にも優れた収納方法です。しかしただ並べて飾るだけよりも、ほんの少しだけポイントを意識することで、さらに華やかさと機能性が増します。
見せる収納を賢く用いて、ぜひ、自慢のキッチンを作り上げてみてください。