玄関やリビングの壁際に置かれた、細長く美しいコンソールテーブル。インテリア雑誌やホテルなどで目にする機会も多いかもしれません。

コンソールテーブルは、飾る・しまう・作業するなど、置く場所や工夫次第でさまざまな役割を担ってくれる家具です。限られたスペースにもなじみやすく、空間を上品に整えるアイテムとしても活躍します。

この記事では、コンソールテーブルの意味や歴史をはじめ、暮らしの中での使い方や選び方のポイントを紹介します。

 

コンソールテーブルとは?

コンソールテーブルとは、壁際に設置する奥行きの浅いテーブルのことです。

ダイニングテーブルやソファーテーブルと違い、生活の中で使用することを本来の目的としておらず、空間の装飾品としてかつては愛用されていました。

 
──フランス語で「棚受け」の意味──

コンソールは、フランス語で「棚受け」や「持ち送り」を意味する言葉です。持ち送りとは、壁から突き出して棚や梁などを支える部材のことを指します。

もともとのコンソールテーブルは、天板の一辺を壁に取り付け、壁に支えられるようにして設置するものでした。名前の由来にも、「壁とともにある家具」という本来の姿が表れているといえるでしょう。

 
──コンソールテーブルの歴史は17世紀から始まる──

コンソールテーブルの歴史は、17世紀のフランスにさかのぼるといわれています。

当時の宮殿や貴族の邸宅では、壁際に装飾的なテーブルを置き、その上に大きな鏡や燭台、花などを飾るのが定番でした。コンソールテーブルそのものも華やかな彫刻や金箔が施されたデザインが多く、空間を彩る美術品のような存在だったのです。

 

コンソールテーブルにはどんな使い方がある?

コンソールテーブルは、置く場所や組み合わせるアイテムによって、さまざまな使い方ができる家具です。

ここでは、暮らしの中で取り入れやすい3つの使い方を紹介します。

 
──ディスプレイ台として──

コンソールテーブルの本来の使い方は、ディスプレイ台です。

玄関に置いてフラワーベースやアート、洋書などを飾れば訪れる人を迎える華やかな空間が生まれます。リビングに設置して、お気に入りのアイテムを飾り、フォーカルポイントとするのもおすすめです。

自室に設置し「推し活スペース」として活用する方法もあります。

 
──簡易デスクとして──

コンソールテーブルはサイズの幅が広く、少し大きめのタイプであれば、デスクとしても活用できます。

たとえばリビングの壁際に置いてあるコンソールテーブルに椅子を組み合わせれば、スタディスペースとして活用できます。

キッチンのそばに置いて、作業台の一部とするのも良い方法です。また、キッチンの並びに置けば、調理の合間に家計簿をつけたり休憩をしたりする「ママスペース」としても役立つでしょう。

鏡を組み合わせてドレッサーとして使うのも、おすすめです。

 
──ベッドやソファー周りの収納スペースとして──

背の低いタイプや細長いタイプは、ベッドのサイドテーブル代わりとしても活躍します。

また、ソファーの背面に置くことを想定してつくられたものもあります。その場合は、本を並べて本棚の代わりにしたり、飲み物やリモコンの一時置き場にしたりと、くつろぎの時間を支える便利なスペースとなってくれます。

 

コンソールテーブルがあることで得られる暮らしのメリット

コンソールテーブルは、見た目の美しさだけでなく、暮らしを整えるうえでもうれしいメリットがあります。

ここでは、コンソールテーブルを取り入れることで得られる3つのメリットを紹介します。

 
──空間のアクセントになる──

壁際にコンソールテーブルを置くことで、何もなかった場所に視線が集まるポイントが生まれます。上に花やアートを飾れば、空間全体が華やかで洗練された印象に整うでしょう。

 
──デッドスペースの解消──

コンソールテーブルは四角形が基本ですが、半円型や扇形などのデザインもあります。いずれも一辺が直線になっているものが多く、壁にぴったり沿わせやすいのが特徴です。

部屋の隅や家具と家具のすき間など、使い道に困っていた場所も有効に活用できます。

 
──ちょっとした収納スペースをつくれる──

引き出しがついたタイプのコンソールテーブルなら、鍵や郵便物、文房具などの細々とした物をすっきりとしまえます。また、天板の下にさらに板が設置されているタイプや、同じデザインで、コンソールテーブルの足元に置けるくらいの小さなチェストが設けられたタイプもあります。

見た目を整えながら収納量を増やすことができるのは、コンソールテーブルならではの魅力です。

 

コンソールテーブルを選ぶ際のポイント

コンソールテーブルはデザインやサイズの幅が広いため、選び方に迷ってしまうこともあるかもしれません。

ここでは、自分の暮らしに合ったコンソールテーブルを選ぶためのポイントを紹介します。

 
──用途と設置場所に合わせてサイズを選ぶ──

コンソールテーブルの高さは、70〜80cm前後が一般的です。椅子に腰掛けてデスクやドレッサーとして使う場合は、高さ70cm前後で、足元にゆとりのあるタイプを選ぶと快適でしょう。

ソファーの背面に置くならソファーの背もたれと同じくらいかやや低め、ベッドサイドならマットレスの高さに近いものが使いやすい目安です。あわせて、設置する場所の幅や奥行き、通路のゆとりもチェックしておきましょう。

 
──安定感をチェックする──

フラワーベースなどの重い物を置く予定がある場合は、脚がしっかり安定しているデザインを選ぶと安心です。

コンソールテーブルは脚の細いデザインが多いものの、細くても安定感のある商品もあります。できればインターネットの写真だけで判断せず、実物でぐらつきがないかを確かめられると良いでしょう。

 
──周囲のインテリアとのバランスをチェックする──

コンソールテーブルには、アンティーク調や北欧風、和風、モダンなど、さまざまなデザインがあります。

周囲の家具や床の色、素材感に合わせて選ぶことで、空間に統一感が生まれます。たとえばナチュラルな空間なら木製、すっきりとした空間ならアイアンやガラスを使ったデザインがなじみやすいでしょう。

 

コンソールテーブル代わりに使えるアイテムは?

「コンソールテーブルを置くほどのスペースはないけれど、同じような使い方をしたい」という場合は、ほかの家具で代用するのもひとつの方法です。

たとえば、以下のようなアイテムがコンソールテーブル代わりに活躍します。

 ● スリムチェスト
 ● オープンシェルフ
 ● ワゴン
 ● ベンチ

手持ちの家具を見直してみると、意外とコンソールテーブルのように使えるアイテムが見つかるかもしれません。

 

まとめ

コンソールテーブルは、飾る・しまう・作業するなど、使い方次第でさまざまな役割を担ってくれます。

まずは玄関やリビングの壁際など、気になっていたスペースに取り入れてみてはいかがでしょうか。上品で心地よい空間づくりに、ぜひコンソールテーブルを活用してみてください。