ピンクは幅広い年代の女性から人気が高い色です。近年ではジェンダーレスの背景もあり、男性から指示されるシーンも多くあります。
そんなピンクを空間づくりに活かすには、どのように取り入れれば良いのでしょうか。
この記事ではピンクカラーを使った大人っぽい空間づくりのコツについてご紹介します。「ピンクをインテリアに取り入れたいけど甘くなりすぎるのは避けたい」「子どもっぽい空間にならないようにしたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
ピンクカラーの特徴とは
ピンクカラーと一言で言っても、さまざまなピンクがあります。
ピンクを淡い色・濃い色の2つにざっくりと分けて、それぞれが持つイメージについて解説します。
──淡い色のピンクの特徴──
淡い色のピンクは「やわらかい」「優しい」「甘い」「暖かい」といったイメージがあります。女性らしい品も感じられる、穏やかな華やかさが特徴です。
女性向けのショップや化粧室など、おもに女性向けの空間やアイテムに使用されることが多いイメージの色です。
──濃い色のピンクの特徴──
濃い色のピンクは「派手」「パンクス」「煌びやか」といったイメージを持ちます。淡いピンクとは真逆と言えるでしょう。
女性向けの商品や空間に使われるのはもちろん、男性ファッションやスポーツ品など、淡いピンクよりもジェンダーレスで使用される機会が多い色です。
ピンクインテリアの取り入れ方を考える
甘く優しいイメージや派手な印象を持つピンクカラーをインテリアに取り入れる場合、配色のバランスが大切です。
甘くなりすぎず派手になりすぎない、ちょうど良いピンクインテリアを取り入れる際のポイントについて、見ていきましょう。
──ベースカラーとして取り入れる──
ピンクカラーを空間のベースカラーとして取り入れたい、と考える方も多いかと思います。床や壁、天井など広い範囲に淡いピンクを用いる場合、空間のイメージは甘く優しい雰囲気になります。
「女性向けの空間」という印象が強くなるため、女性向けファッションや子ども部屋、女性ユーザーが多いサロンなどにぴったりの配色です。
家具やオブジェなどもピンクカラーに合わせて優しくかわいらしい品を選ぶことで、フェミニンなイメージがぐっと強くなります。
一方で、濃いピンクやヴィヴィットなピンクをベースカラーとすることで、刺激的なイメージになります。個性的な空間づくりをイメージする方は、色味の強いピンクをベースとするのもおすすめです。
──アクセントカラーとして取り入れる──
ピンクインテリアをアクセントとして取り入れることで、ほどよい穏やかさや個性を空間に与えられます。「甘くなりすぎる空間づくりは避けたい」「男性でも居心地の良さを感じるピンクインテリアを取り入れたい」という方は、ピンクカラーはアクセントとして取り入れてみましょう。
アクセントカラーとしてピンクを取り入れる場合、椅子や小物、ラグなど、空間の10%前後がピンクカラーになるように意識してください。空間の中で自然と目に入る程度にピンクがあることで、その存在感がほどよく際立ちます。
大人っぽいピンクインテリアを実現するコツ
ピンクインテリアは、幼いイメージを与えてしまいがちです。
しかし上手に取り入れることで、大人っぽい華やかさを持つ、優しい印象の空間づくりが実現します。
大人っぽいピンクインテリアをつくるコツについて、解説します。
──トーンを落とす──
ピンクカラーは色のトーンによって印象が大きく変化します。たとえば、以下の画象はピンク一色の空間ですが、全体のトーンを落とすことで、少し落ち着いた印象になります。
このように、ピンクといってもくすみ系やブラウンよりのピンクを選ぶことで、幼ないイメージや派手な印象を和らげることができます。
大人っぽいピンクインテリアを取り入れたい方は、まずはピンクのトーンに注目してみましょう。
──グラデーションを取り入れる──
ピンクカラーをたくさん使いたい場合は、グラデーションで色に変化をつけるのがおすすめです。薄いピンクから濃いピンクまで、少しずつ色を変えてピンクカラーを取り入れることで、「ピンク一色」の単調なイメージが和らぎます。
──落ち着いた色と組み合わせる──
ピンクインテリアを落ち着いたイメージにするために、シックな色を加えるのがおすすめです。
たとえば、ピンクとグレーは定番の組み合わせとされています。白と黒の中間色であるグレーは、ピンクの鮮やかさを抑える効果が期待できます。
ピンクと相性が良い色のもう1つの定番が、ブラウンです。ピンクの優しいイメージとマッチし、空間に穏やかさを演出してくれます。
ネイビーとピンクの組み合わせもおすすめです。上品でリッチなイメージが増し、ピンクの幼い・かわいいイメージがフェミニンへと変化します。
濃いグリーンも、ピンクと相性が良いカラーです。ゴージャスな印象を持つカラーコーディネートのため、華やかさを加えたい空間にぴったり合うでしょう。
逆にピンクと組み合わせると子どもっぽいイメージになる色が、黄色やオレンジなどの暖色系です。これらの色とピンクの組み合わせは親しみやすさを演出しますが、エネルギッシュな雰囲気も増します。
大人っぽいピンクインテリアを目指すのであれば、ピンクと寒色系を組み合わせるのは避けたほうが良いでしょう。
──アクセントとしてピンクを用いる──
ピンクインテリアを取り入れて大人っぽい空間を作りたい場合は、ピンクはアクセントとして取り入れるのが無難です。
アクセントとしてピンクを取り入れることで、ピンクの華やかさがほどよく加えられながら、フェミニンすぎない空間づくりが実現できます。
ピンクインテリアをつくる際は、まずはアクセントとしてピンクを取り入れて、バランスを見ながら色を増減したり、組み合わせる色を変えてみたりするのがおすすめです。
ピンクインテリアで大人の空間づくりを楽しもう
ピンクインテリアは、幼い印象やかわいい印象を持ちます。上手に取り入れることで、大人っぽい華やかな空間づくりが実現できるでしょう。
また、ピンクのテイストや組み合わせる色によっては、ポップで明るい雰囲気の空間づくりも叶います。
ご紹介した内容を参考にして、ぜひ、思い描くピンクインテリアを実現してみてください。