おしゃれな空間、というとどのような場所を思い浮かべるでしょうか。ゆったりと広々していて、物が少ない開放的な場所を思い浮かべる方も、いるかと思います。
しかし狭い家や部屋、空間であっても、おしゃれに彩ることは可能です。狭さを感じさせなかったり、あえて狭さを強調して落ち着くイメージをつくったりすることで、部屋の面積に左右されないおしゃれな空間づくりが実現します。
この記事では、狭い空間をおしゃれに彩る方法についてご紹介します。狭い部屋・店舗や事務所などを持つ方は、ぜひ参考にしてください。
コンパクトな空間をおしゃれに飾るポイント
コンパクトな空間でも、デザインやインテリア次第でおしゃれな秘密基地風の空間へと変化します。
コンパクトな空間をおしゃれに飾るポイントについて、見ていきましょう。
──色味は少なくする──
カラフルな空間は楽しくて独創的なイメージです。ポップなイメージの空間づくりにぴったりのデザインといえます。
しかし狭い空間で色味を多くしてしまうと、うるさくて落ち着かないイメージになってしまいがちです。狭い空間では、なるべく少ない色でインテリアや壁・床などの配色を決めましょう。
インテリアの配色は、3色で空間を構成するのが基本とされています。空間の広さにもよりますが、コンパクトな部屋であれば2色・1色で配色するのも、おすすめです。
──天井・壁・床の境目を意識させない──
狭い空間をより広く見せる際に有効な方法が、天井・壁・床の繋がりを曖昧にすることです。
たとえば、カーテンレールは天井に埋め込むタイプにすることで、壁の終わりが曖昧になります。巾木を使用しない空間は、床と壁の境界がわかりにくくなるでしょう。
そのほかにも、吹き抜け天井や腰壁を設置することも、空間に繋がりを持たせる良い方法です。
空間につなぎ目がないように工夫することで、狭い空間に広さを感じられるようになります。
──直線を意識したデザインを取り入れる──
狭い空間では、直線を意識したデザインを優先的に取り入れるのがおすすめです。直線的なデザインは壁や天井に対して並行、または垂直に交わるため、コンパクトな空間にすっきりとしたまとまりが生まれます。
たとえば、壁のニッチはR型のデザインよりも四角形を、ゴミ箱やボックスなども円形ではなく四角のタイプを選ぶと良いでしょう。曲線よりも空間への収まりが良く、スペースの無駄遣いも減らせます。
──収納はデッドスペースを活用する──
狭い空間では、物をどこに置くか悩んでしまうかもしれません。収納は、デッドスペースを活用して空間を無駄なく利用しましょう。
たとえば、床下収納を取り入れたり壁に扉付きのニッチを取り入れたり。棚がある空間であれば、棚の上にカゴを置いても良いでしょう。
狭い空間での収納は、「見えない収納」を用いるのが基本です。デッドスペースをうまく利用して、物が少なく見える空間づくりを目指してみましょう。
──照明で空間に広がりを見せる──
狭い空間では、照明選びが重要なポイントとなります。光と影をうまく取り入れて、空間に奥行きを演出しましょう。
コンパクトな空間の照明計画は、間接照明をうまく取り入れることが大切です。壁に取り付けたスポットライトは、光を落とした場所に広がりを生みます。広く見せたい場所に、効果的に取り入れると良いでしょう。また、光源が見えないラインライトは、壁や棚に設置することで空間に高さを演出できます。
間接照明の取り入れる場所を工夫して部屋に広がりを与え、雰囲気のある空間づくりをしてみてください。
──アクセントとなるアイテムを用いる──
アクセントとなるアイテムを1つ、目につきやすい位置に設置するのも良いアイデアです。
アクセントとなるアイテムがあることで視線が集中しやすくなり、空間の狭さを感じにくくなります。また、アクセントアイテムは空間にまとまりを生むのにも役立ちます。
アクセントアイテムは、大きなサイズである必要はありません。おしゃれな絵や写真など、コンパクトなアクセントアイテムでも、設置位置やデザイン性によっては、アクセントとして十分に機能します。
──開放感orあえてのおこもり感を演出する──
狭い空間では「開放感を加えて広く見せる」方法と「あえて閉塞感を出しておこもり感を演出する」方法のどちらかで、空間づくりをするのがおすすめです。
開放感を出して広さを出すことで、狭くても明るくのびのびとした雰囲気をつくれます。閉塞感がある空間は、窮屈なイメージがあるかもしれませんが、工夫次第で秘密基地のような落ち着ける空間づくりが可能です。
どのような空間をつくりたいのかイメージした上で、開放感とおこもり感、どちらを優先し空間づくりをするのか、検討してみましょう。
まとめ
コンパクトな空間をおしゃれに飾る際は、狭さを活かしたり空間に奥行きを与えたりすることが大切です。空間づくりに工夫を加えることで、1畳や2畳ほどの狭い空間であっても、落ち着いて過ごせるお気に入りの場所へと変化させられます。
アイテムやインテリアをうまく用いて、狭い空間をおしゃれに彩りましょう。