テーブルコーディネートと聞くと、とても難しく複雑なものを想像するかもしれません。しかしテーブルコーディネートはコツを覚えることで、食卓に思い描くイメージを加えられます。

この記事では、日常の食卓を華やかにするテーブルコーディネートのコツについてご紹介します。

まずはテーブルコーディネートのマナーを知ろう

日常の食卓を華やかに彩るには、テーブルコーディネートのアイデアや工夫が欠かせません。

そして、そんなテーブルコーディネートを学ぶ上で欠かせないのが、マナーの存在です。どれだけ美しく食卓を彩っても、テーブルマナーに沿っていないコーディネートでは、食事の楽しさや食卓の美しさも半減してしまいます。

まずはテーブルコーディネートを完成させる上で必要なマナーを理解して、快適に食事が楽しめる空間づくりの基礎を身につけましょう。

 
──洋食の場合──

洋食の場合、ナイフはお皿の右側に、フォークはお皿の左側に置きます。ナイフの刃はお皿のほうを向くように寝かせましょう。

スプーンの位置はナイフの外側です。グラスはお皿の右上、テーブルナプキンはお皿の上かフォークの左側に設置します。テーブルナプキンの素材は、油や汚れを弾く撥水加工のタイプは避けたほうが無難です。

ナイフとフォークを複数個並べる場合は、外側から順に使用できるように配置しましょう。

 
──和食の場合──

和食の場合も、洋食と同様に食器の配置に関するルールがあります。

和食の配置マナーはお茶碗は左側、汁物は右側が基本です。お茶碗と汁物の前に箸を寝かせます。箸置きを左側、持ち手側が右側が正しい向きです。

また主菜は汁物の上、ボリュームがある副菜はお茶碗の上、軽めの副菜はそれらの間に配置します。

和食の場合は洋食と異なり、ご飯茶碗や汁物のお椀といった食器は、持って食事をするのがマナーです。配置を間違えると食器が手に取りにくかったり、他の食事をこぼしてしまったりするリスクが高まります。

食器は正しく配置し、食事をしやすい環境を整えましょう。

日常の食事をちょっと楽しく!テーブルコーディネートの基本ポイント

テーブルコーディネートのマナーである食器の配置を理解したら、次はテーブルコーディネートの基本について見ていきましょう。

テーブルコーディネートの基本は、次の4つの内容です。

● テーマを決める
● 食事のジャンルに合わせてコーディネートをする
● 色は3色以内にまとめる
● 装飾も忘れずに

それぞれの詳しい内容について、解説します。

 
──テーマを決める──

食卓のコーディネートもインテリアやファッション同様に、テーマが大切です。食卓のテーマをあらかじめ決めておくことで、用意する食器やテーブルアイテムがよりクリアになります。

誕生日、パーティー、季節のイベントごと、日常の食卓であれば季節感など、それぞれの食事のイメージに沿ったアイテムを揃えましょう。

食器や小物類1つひとつをテーマに沿った物で揃えるのが難しい場合は、テーブルクロスのデザインをテーマに沿わせるのがおすすめです。面積の大きいアイテムは、テーブルのイメージを大きく変化させます。

 
──食事のジャンルに合わせてコーディネートをする──

食器の素材や色、トーンなどは食事のジャンルを見て決めることも大切です。

たとえば、ハンバーガーやポテトなどの軽食を高級感溢れるガラスのお皿に乗せても、リッチなイメージにはなりにくいでしょう。食器のイメージと食事のイメージが違うことから、ちぐはぐな印象を与えてしまいます。

食器類は食事のジャンルに合わせて選択しましょう。

 
──色は3色以内にまとめる──

食卓はにぎやかなほうが楽しいですが、色が多すぎると視覚的に「うるさいイメージ」が強調されてしまいます。

食卓の主役は食事とそれを楽しむ人々です。食器や小物が主張しすぎないように、色は3色までに抑えたほうが良いでしょう。

白・ベージュなどの基本の色に黄色・青などのカラフルな色をほんの少しアクセントとして加えて、テーブルコーディネートにメリハリを生んでみてください。

 
──装飾も忘れずに──

テーブルコーディネートをより華やかにするために、花やランチョンマット、キャンドルなどの装飾も加えてみましょう。

これらの装飾アイテムは食卓に彩りを生みます。食事をより鮮やかに見せたり、雰囲気づくりに役立ったりもするため、テーブルコーディネートの際は積極的に取り入れることをおすすめします。

日常からワンランク上のテーブルコーディネートをしたい場合

記念日やパーティーなど日常とは違う食事を楽しむ際は、いつもとは少し違うテーブルコーディネートを楽しんでみてください。

ここからは、日常の食事を上質なものへと変化させるテーブルコーディネートのアイデアについて、ご紹介します。

 
──アイデア①いつものアイテムを違う使い方で──

いつもとは違うお皿を食卓に並べるだけでも、テーブルコーディネートに非日常感が生まれます。

特別な食器を出すのも良いですが、普段は飲み物を注いでいるグラスを小鉢代わりにしたり、醤油入れの豆皿をいくつも出して一口料理を並べたりするのも良い方法です。

また、カッティングボードに料理を乗せて食卓に出すことで、いつもとは少し違った「特別な食事」の雰囲気を演出できます。

 
──アイデア②プレートを2枚重ねる──

洋食のテーブルコーディネートで見かけることが多い、お皿を2枚重ねたスタイルを、特別な日に取り入れてみてはいかがでしょうか。

サイズ違いのお皿を2枚重ねることで、テーブルコーディネートに立体感が生まれます。また優雅な雰囲気も増し、盛られた料理もリッチに見えます。

重ねるお皿の種類は、色や種類、素材などを合わせるのがおすすめです。統一感が出て、シンプルで美しい印象を与えられます。

 
──アイデア③テーブルナプキンの折り方に工夫を加える──

レストラン風の食卓を目指す場合は、テーブルナプキンの折り方に工夫を加えてみましょう。

テーブルナプキンの折り方はさまざまです。華やかなデザインの折り方を取り入れることで、食卓に煌びやかさが生まれ、席に着く人を楽しい気持ちにさせます。

テーブルナプキンの簡単でおしゃれな折り方については、下記記事で紹介しています。ぜひ、参考にしてください。

https://www.maturite.jp/magazine/12263/

和食のテーブルコーディネートのポイント

テーブルコーディネートは食事のジャンルに合わせてアイテムの組み合わせを考えることが大切です。食事と馴染むテーブルコーディネートは、食卓をより豊かに見せてくれます。

ここからは、食事のジャンル別のコーディネートのポイントについて、ご紹介します。まずは和食のテーブルコーディネートについて、見てみましょう。

 
──お皿の色は濃く──

和食の凛とした雰囲気には、カラフルでにぎやかなお皿よりもシックで落ち着いた食器がよく合います。また、和食は食材の色を大切にする料理です。そのため黒やブラウンなど、暗めのお皿を用いることで、料理の鮮やかさが際立ちます。

 
──自然素材を活用──

優しく家庭的な和食料理が並ぶ食卓では、自然素材を多く活用すると良いでしょう。リネンのテーブルクロスや竹籠、ウッドプレートなど自然素材のアイテムは、食卓の温かさや穏やかさを増してくれます。

すべてのアイテムを自然素材にする必要はありませんが、ポイントやアクセントに自然素材を用いてみてはいかがでしょうか。

洋食のテーブルコーディネートのポイント

次は洋食のテーブルコーディネートのポイントについて、見てみましょう。

 
──カトラリーのデザインは揃える──

洋食ではナイフやフォーク、スプーンなど、使用するカトラリーが和食に比べて多くなります。食卓に並ぶたくさんのカトラリーは、デザインを揃えるのがおすすめです。

カトラリーのデザインがちぐはぐだと「間に合わせで用意した」「慌てて準備をした」といった印象を与えてしまいます。またテーブルコーディネートの統一感も損なわれる点も、カトラリーのデザインがバラバラであることのデメリットです。

シルバーのシンプルなカトラリーであれば手に入りやすく、チープな印象を与えません。カトラリー選びで迷った際は、シルバーを優先的に選択するようにしてみてください。

 
──テーブルから見える景色に注意──

洋食のテーブルコーディネートは、ゴージャスで優美なデザインが多い傾向にあります。しかしテーブル上をどれだけ華やかにしても、テーブル周りに生活感が漂っていては、心から食事を楽しむのは難しいかもしれません。

テーブルの周りや椅子に腰掛けたときに見える景色にも、注意を向けてみましょう。テーブルコーディネートにそぐわないアイテムが視界に入る場合は、隠したり片付けたりしておいたほうが安心です。

日常使いができるテーブルコーディネートのコツを覚えておこう

テーブルコーディネートのコツを覚えることで、特別な食事はもちろん、日常の食事も華やかになります。ご紹介したテーブルコーディネートのアイデアを取り入れて、ぜひ豊かな食卓を演出してみてください。

マチュリテでは、テーブルコーディネートに役立つアイテムを数多く取り扱っています。ご興味のある方は、ぜひ店舗までお越しください。

スタッフ一同、心よりお待ちしております。