日の光が入りにくく、明るさが足りない空間。これでは暗いイメージが店舗に根付いてしまう上に、訪れる人も過ごしにくいのでは……と不安になっていないでしょうか。

窓を取り付けられない場所でも、明るさのイメージを加えることはできます。ただし空間に明るさを足すばかりが解決策とは限らないのも事実です。

この記事では空間に明るさを加える方法と、暗さを魅力に変える方法について解説します。

空間に明るさを加えたいとき

空間に明るさを加えたいときは、次の方法を取り入れるのがおすすめです。

 
──室内窓の設置──

空間の一室のみが暗い場合は、室内窓を取り付けることで解決する可能性があります。

室内窓とは、空間と空間の間に取り付ける窓のこと。壁とは違いガラス窓で間仕切るため、隣の部屋の明るさを取り込めます。

マンションといった窓を設置できない場所や、店舗の奥で日が差し込まない場所などは、壁ではなく室内窓での間仕切りを検討してみてはいかがでしょうか。

 
──自然素材のアイテムを取り入れる──

自然素材のアイテムがあることで、日当たりが悪さから来るどんよりとした印象が薄れ、優しい雰囲気を演出できます。

小物類に自然素材を取り入れる場合はなるべく多めに点在を。数が少ないと他のインテリアや小物の素材が放つ印象に埋もれてしまい、暗い空間ではなおさら、目立ちにくくなってしまいます。

またソファーやテーブルなどの大物家具に取り入れる場合は、空間のイメージとズレがないような素材・色を選びましょう。たとえば天然木とひとことで言っても、濃い茶色だとモダンで男性的な印象に。明るい色だとナチュラルで女性らしい雰囲気に……といったふうに、同じ木材でも作り出すイメージが異なります。

 
──白調のオブジェで明るさを強調──

白は明るい空間にあると、一際、華やかなイメージを放ちます。暗い場所においてもその華やかさが損なわれることはなく、淡く優しい明るさを空間に印象付けるでしょう。

オブジェなどで白を取り入れる場合は、他の家具・小物類とのバランスを重視することが大切です。ぱっと目を引く明るい色なため、他のアイテムから浮いてしまう可能性があります。

とくにモダンテイストやブルックリン・インダストリアル風など暗い色がベースとなるインテリアの場合は、ホワイトが空間に溶け込むように色の範囲やコントラストの調整が必要です。

あえて暗さを引き立たせる

無理に明るさを生もうとせず、あえて空間の暗さを引き立たせるのも良い方法です。

適度な暗さは、そこにいる人にリラックス効果を与えてくれます。バーや落ち着いたカフェなどでは意図的に照明を落として、暗さを演出するケースも少なくありません。

無理に大きな明かりを入れたり小物類で工夫をしようとしたりせず、間接照明を設置して光と影のコントラストを作り出し、「雰囲気のある空間」を演出してみてはいかがでしょうか。

 
──間接照明は効果的に取り入れる──

間接照明は「どこにでも設置をすればOK」というものではありません。雰囲気のある空間作りにおいて、間接照明の位置決めはとても大切です。

部屋・店舗の広さや目指したいテイストによって設置場所の正解は異なりますが、基本的に照らす対象は空間のシンボルとなるようなもの、もしくは天井・壁などです。

店舗のシンボルアイテムにスポットライトのような光を当てることで、お店のイメージを効果的に印象付けられます。天井や壁に光を当てれば、空間に奥行きを出す効果を得られるでしょう。

また、1箇所に光が集中しないように、点在するような配置も忘れたくないポイントです。天井や棚の上といった高い位置(上段)、テーブルの上(中段)・床に直置き(下段)など、設置場所の高さも一定にならないように考慮すると、光と影のバランスが良くなります。

「落ち着く」と思える空間作りを考えよう

店舗の空間作りにおいて大切なのは、暗さや明るさはもちろんですが、そこに訪れる人が「落ち着く」と思えることです。

やってくる人たちは、明るく開放的な空間ばかりを求めているとは限りません。中には照明を落とした、落ち着いた大人の空間を好む人もいることでしょう。

来客者の好みを把握した上で明るさ・暗さの調整を行い、適切な空間作りをしましょう。

 
マチュリテでは、明るい空間・トーンダウンした空間どちらでも映えるアイテムを、数多くご用意しております。

理想の空間作りにマッチするアイテムが、きっと見つかるはず。ぜひ、当店に足をお運びいただき実際にお手にとって、店舗を彩るのにぴったりのアイテムをお探しください。

スタッフ一同、心よりお待ちしております。