高級ホテルのバスルームに一歩足を踏み入れたときの、あの心地よい緊張感と贅沢な解放感。
そんな非日常のひとときは、自宅でも味わうことが可能です。
上質な素材や計算された照明、生活感を感じさせない空間づくりによって、毎日の入浴が特別な時間へと変わります。
この記事では、ホテルライクなバスルームの魅力やテイスト別の特徴、そして自宅で実現するための具体的なポイントをご紹介します。
インテリアの参考にしながら、理想のくつろぎ空間をイメージしてみてください。
ホテルライクなバスルームとは?
ホテルライクなバスルームとは、高級ホテルで過ごすような上質感と非日常感を、自宅で味わえる浴室のことです。ホテルのバスルームをイメージし浴室空間を整えることで、日常の入浴時間がまるで特別なひとときに変わります。
さらに、ホテルライクなバスルームは、開放感や落ち着きを感じられることから、心身をリラックスさせる効果も期待できます。また、上質な素材や機能的な設備を選ぶことで、お手入れのしやすさや長く快適に使える耐久性も向上します。
つまり、ホテルライクなバスルームは「癒し」「美観」「快適さ」を同時に叶える、毎日の暮らしを豊かにする空間なのです。
ホテルライクなバスルームは「テイスト」が鍵
一言で「ホテルライク」といっても、色や素材、配置を工夫することで、リゾートのような開放感やモダンな都会的洗練、クラシックな重厚感、そして旅館のような落ち着きなど、さまざまな表情を持たせることができます。
ここではホテルライクの代表的な4つのテイストをご紹介します。
──リゾートホテル風──
南国やリゾート地のホテルを思わせる、開放感と自然を感じるテイストです。観葉植物やアロマキャンドルを添えることで、まるで旅先でくつろいでいるかのような癒しの空間になります。
──モダンホテル風──
都会の高級ホテルを思わせる、シンプルかつ洗練されたスタイルです。モノトーンやダークトーンを基調とし、ガラスや金属などの直線的な素材を用いる傾向にあります。
収納や設備はできるだけ隠し、無駄のないデザインで空間を広く見せるのもポイントです。
──クラシックホテル風──
クラシカルなホテルのバスルームは近年ではモダンテイストが主流ですが、どこか懐かしさを感じさせながらも、上品な高級感を漂わせるバスルームを用意しているところもあります。
金の猫足バスタブやレトロ調の蛇口といったクラシカルな設備、タイル張りの床や壁を組み合わせることで、温かみのある雰囲気と重厚感が同居します。
──旅館風──
旅館風のバスルームは、和の趣を感じさせる、静かで落ち着いたテイストです。木製デザイン、もしくは本物の木をふんだんに使い、間接照明でやわらかな光を取り入れます。
庭や坪庭が見える窓を設ければ、湯船に浸かりながら四季の移ろいを感じることも可能です。
ホテルライクなバスルームをつくるポイント
ホテルのような非日常感を自宅で楽しむためには、単に豪華な設備を入れるだけではなく、色や素材の選び方、照明の工夫、レイアウト、そして小物使いなど、細部まで統一感を持たせることが大切です。
ここでは、バスルームをぐっと洗練させるための具体的なポイントをご紹介します。
──色・素材選び──
浴槽は形や素材によって空間の印象を大きく左右します。
ホテルライクを実現する場合は、猫足バスタブやストーン調、鋳物ホーローなど、存在感のあるものを選ぶと良いでしょう。
また、床・壁・天井は質感や色味を統一することもポイントです。落ち着いたベージュやグレー、モノトーンなどでまとめると洗練された雰囲気になります。
──照明演出──
照明はバスルームの雰囲気を決める重要な要素です。
リラックスできる光色(2700〜3000K程度の暖色系)と、まぶしすぎない明るさを選ぶと、ホテルのような落ち着きが生まれます。
間接照明やダウンライトを組み合わせれば、空間に陰影が生まれ、よりラグジュアリーな雰囲気を演出できます。
──レイアウト──
ホテルライクなバスルームにおいて、開放感は欠かせません。
ドアや壁をガラスにして視線を遮らない工夫を取り入れたり、大きな窓を設けて外の景色を取り込むなど、伸びやかな空間づくりを意識してみましょう。
庭やテラスなど屋外空間とつなげ、非日常的なリラックス感を演出するのも良い方法です。
──生活感の排除──
生活感は、ホテルライクな空間づくりでは避けたい要素です。
バスルームに不要な物は置かず、ボトルや小物は収納にしまいましょう。また、収納スペースも必要最小限にとどめると、空間を広く見せることができます。
さらに鏡は常に磨き、クリアな状態を保つことも忘れたくないポイントです。
──小物・アクセント──
観葉植物は視覚的な癒しと自然な彩りをプラスします。ホテルライクなバスルームをつくる際には、ぜひ取り入れたいアイテムです。
さらに、アロマオイルやディフューザーもプラスすれば、香りからもリラックスできる空間に。
こうした小物類を上手に活用することで、非日常を感じさせるバスルームに近づけます。
──水回り設備──
水栓やシャワーヘッドなどの設備は、機能性だけでなくデザイン性にもこだわりましょう。
真鍮やマットブラックなど、空間のテイストに合った素材やカラーを選ぶことで、細部まで統一感のある仕上がりになります。
ホテルライクなバスルームでくつろぎのひと時を
ホテルライクなバスルームは、日常の中に特別な時間をもたらす場所になります。色や素材、照明、レイアウト、小物選びなど、細部までこだわり、特別な癒しの時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
ライフスタイルに合ったアレンジを加えながら、毎日の入浴を楽しみましょう。