食器のデザインや色によって、料理がよりおいしそうに見えたり、テーブルコーディネートのイメージが変化したりします。

食卓をより楽しく、美しく見せるために、食器の選び方のコツを押さえることが大切です。

この記事では、料理をおいしく見せるための、皿の色の選び方から、センスよく食器を組み合わせるためのコツまでを詳しく解説します。食器選びに迷ったときの参考にしてください。

 

料理がおいしく見える皿の色とは?

料理の印象を大きく左右するのが「皿の色」です。料理の色と皿の色とのコントラストや調和によって、より料理をおいしそうに見せることができます。

ここでは、料理を引き立てる皿の色の選び方と、食卓で活躍する皿の定番カラーについて解説します。

 
──料理を引き立てる色の選び方──

ハンバーグや唐揚げ、煮物など、茶色系の料理は「おいしいけれど、見た目が地味になりやすい」という特徴があります。

このような茶色の料理には、青や緑などの寒色系の皿を合わせるのがおすすめです。茶色の反対色に近いこれらの色の皿を使うことで、料理に華やかさが加わります。

また、茶色の料理には、同じ茶系の皿を合わせるのも一つの方法です。

茶色の皿を使うことで、料理の色がさらに濃さを増したように見え、よりおいしそうに感じられます。

サラダや野菜炒めなど、緑色が主役の料理には、暖色系の皿を選ぶとバランスが取れます。赤やオレンジの皿などを使い、野菜の緑色がより鮮やかに見えるよう、演出しましょう。

 
──定番カラーの活用──

食器の定番カラーである白は、料理の色をそのまま活かすことができる万能のカラーです。レストランやホテルでは、料理を引き立てるために白い皿が多く使われます。

一方で、黒の皿は料理とのコントラストがはっきりと出るため、見た目にメリハリが生まれます。重厚感も加わるため、食卓に高級感を演出したいときに効果的です。

ナチュラルで温かみのある食卓を演出したい場合には、木製の皿が適しています。木の自然な質感が、カフェのような落ち着いた食事風景を、彩ります。

 

センスよく食器を組み合わせる3つのコツ

色だけでなく、テーブルを華やかに彩り、料理をおいしそうに見せるには、皿のデザインの組み合わせも大切な要素です。

ここでは、食器をセンスよく組み合わせるための基本ルールと、アクセントの取り入れ方について解説します。

 
──1.大皿を中心に選ぶ──

食器選びの基本は、まずシンプルな定番の大皿を軸にすることです。

無地の白や淡い色のプレートは、どんな料理にも合わせやすく、食卓の中心に置くことで他の食器とのバランスも取りやすくなります。

大皿に色柄ものを取り入れる場合は、食卓全体の雰囲気と調和するものを選ぶことがポイントです。

例えば、モダンな雰囲気の店舗なら幾何学柄のデザイン、和の空間なら伝統的な和柄の食器などを選ぶと、統一感が生まれます。

 
──2.統一感を出す──

食器に統一感があると、食卓のコーディネートもまとまります。

クラシカルな印象の食卓では、皿やグラスも重厚感を感じるデザインのものを、温かな雰囲気の食卓では軽やかでカジュアルな印象の食器を選ぶと良いでしょう。

異なるデザインや形状の食器を使用する場合でも、同じ色の系統でまとめると、自然と統一感が生まれます。

たとえば、青系のプレートにネイビーや水色の小皿を合わせる、ベージュ系の器に茶色のアクセントを加えるなど、色の統一を意識すると、テーブルコーディネートのバランスが取りやすくなります。

 
【あえて料理のテイストと異なる食器を使うのもおすすめ】

一般的な組み合わせにとらわれず、あえて料理と皿のテイストをちぐはぐにして組み合わせることで、洗練されたスタイルを演出することもできます。

たとえば、和食に洋風の皿を使用したり、洋食に和風の食器を活用したり。最近のレストランでは、このように和と洋をミックスするスタイルを見かける機会も増えています。

型に捉われない組合せを取り入れることで、テーブルコーディネートに独自の世界観を作ることができるでしょう。

 
──3.アクセントをプラス──

統一感を重視しながらも、単調な印象にならないようにするには、豆皿や角皿を活用するのがおすすめです。

丸い皿が並ぶ中で、形の違う皿やサイズ感の異なる皿が加わることで、テーブルコーディネートにメリハリが生まれ、華やかな印象が増します。

また、食器の組み合わせがシンプルすぎると感じる場合は、あえて反対色の食器を一つだけ加え、視覚的なアクセントを作るのも良い方法です。
食器選びは皿の色や形の組み合わせがポイント
皿の色を工夫することで、料理の魅力を引き立てます。また、皿の組み合わせのセンスも、テーブルコーディネートにおいて欠かせない要素です。

食器の選び方ひとつで、料理の見た目や食卓の雰囲気が大きく変わるものです。食器を選ぶ際は、ぜひ本記事を参考にして、最適な組み合わせを見つけてみてください。