いい匂いは、人々を心地良くさせてくれます。暮らしはもちろん、店舗やモデルルームも、香りによって印象が左右されることは少なくありません。

そこで過ごす人がよりリラックスできるよう、空間に香りを取り入れてみましょう。

この記事では、部屋をいい香りにする方法について、ご紹介します。香りを持続させる方法についてもご紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

 

いい匂いの部屋がもたらすメリット

香りにはさまざまな効果があります。

人の気持ちを落ち着かせてくれたり、懐かしい記憶を呼び覚ましたりしてくれるのは、香りが持つ力です。

そのほかにも、匂いが空間の印象を左右することもあります。たとえばラベンダーやハーブの優しい香りがする空間は、リラックスできる雰囲気です。石けんの爽やかな匂いは、洗濯やお風呂など、清潔感を連想させます。

香りは暮らしに寄り添い、人々の生活をより豊かにしてくれる存在です。

 

部屋をいい匂いにする前に!空間の匂いを除去しよう

いい匂いを部屋に加えるにあたって、まずは空間に染みついている生活臭を除去することから始めましょう。

生活臭は溜まったゴミや布製品から発せられます。

ゴミ捨てや布製品の洗濯・掃除をし、換気によって空気を入れ換えましょう。また、どうしてもニオイが取れない物は、クローゼットの中に隠してしまうのもひとつの手です。

 

部屋をいい匂いにするアイテムの選び方

部屋をいい匂いにする方法として、次の4つの方法が挙げられます。

● ルームディフューザー
● アロマオイル
● ポプリ
● お香

それぞれの特徴と選び方について、見ていきましょう。

 
──ルームディフューザー──

ルームディフューザーは人工的につくられた芳香液を、小瓶などに詰めたものです。「部屋の香水」と言い換えると、わかりやすいかもしれません。

香りの種類が多く、選択肢が豊富な点がルームディフューザーの魅力です。また、容器もおしゃれな製品が多いため、香りと共にインテリアに華を添える存在となります。

ルームディフューザーは、スプレータイプ・スティックタイプの2種類が主流です。そのほかにも、芳香液入りの小瓶を置くだけのタイプやコンセントに刺して熱で香りを広げるタイプなどがあります。

【選び方】
ルームディフューザーは香りの持続力が高い点が特徴です。また、いい匂いを広い範囲へと届けてくれます。そのため空間の広さに適したサイズの品を選ぶことが大切です。

また、給電タイプや置くだけのタイプは、香りの強さの調整がしにくいといえます。実物を確認してどの程度の匂いがするのか把握した上で取り入れましょう。

 
──アロマオイル──

アロマオイルは植物のエキスでできています。香りだけでなく、植物本来が持つエネルギーや生命力による心理効果・身体効果も得られる点が特徴です。

香りを広げる方法としては、アロマディフューザーやリードディフューザー、アロマストーンやアロマランプなどが挙げられます。

【選び方】
アロマオイルには、天然のアロマオイル100%の「精油(エッセンシャルオイル)」と、人工的にアロマの香りを作り出した合成香料があります。

合成香料のほうが安価ですが、合成香料ではアロマオイルの持つ自然のエネルギーの恩恵は受けられません。匂いも本物とはわずかに違いがあるため、香りに癒しを求めるのであれば、天然100%のアロマオイルを選ぶのがおすすめです。

アロマオイルの香りを部屋全体に広げたい場合はディフューザー・リードディフューザーを活用すると良いでしょう。匂いを空間いっぱいに広げるのを避けたい場合は、精製水とアロマオイルを混ぜてファブリックに2〜3回スプレーする方法が有効です。そのほかにも、局所的に匂いを広げたい場合は、アロマストーンやアロマランプが扱いやすく便利です。

 
──ポプリ──

ポプリとは、花の美しさと香りを楽しめるアイテムです。生花に塩を加えて密閉させたモイストポプリ、乾燥させてアロマオイルで香り付けをしたドライポプリなどがあります。

【選び方】
ポプリはの香りを長持ちさせたい場合は、モイストポプリがおすすめです。モイストポプリで使用した塩は、花が枯れたあと、バスソルトとして使用できます。

ドライポプリは、持ち運びに便利です。小袋につめてバッグに忍ばせれば、出先でも良い香りを楽しめます。

また、ポプリは見た目の美しさも魅力です。空間に合う花の色・瓶のデザインを選ぶことで、インテリアの彩りになります。

 
──お香──

お香は木の実や香木などが原料とされています。火をお香そのものに付けるタイプや、間接的に熱を与えて香りを広げるタイプなどがあります。

さまざまないい匂いを放つお香が販売されており、近年ではアロマオイルやポプリと似た香りのするお香も存在します。

【選び方】
お香は香りが広がりやすく、残りやすいのが特徴です。そのため部屋の広さにあった燃焼時間のお香を選びましょう。

広い空間では、蚊取り線香のような渦巻き型がおすすめです。燃焼時間が長いため、香りをじっくり堪能できます。コーン型やスティック型は燃焼時間が短いですが、その分、香りの濃淡を楽しめるのが魅力です。

香りの感じ方や強さなども加味して、適切な燃焼時間のお香を選んでみましょう。

 

部屋で香りを持続させる方法

部屋でいい匂いを楽しもうと思っても、香りが長く続かずがっかりしてしまうこともあるのではないでしょうか。

ここからは香りを持続させるための方法について、ご紹介します。

 
──芳香液の量を増やす──

芳香液の量を足すことで、香りがより強くなります。

香りが強くなることで匂いの持続力が増すでしょう。アロマオイルやルームディフューザーを用いて香りを楽しむ方は、芳香液を増やしてみてください。

 
──掃除をすること──

香りが持続しない理由として、他のニオイが部屋に残っていることが考えられます。生活臭を除去することで、良い香りが定着しやすくなります。

生活臭を取り除くために、掃除はこまめにおこないましょう。

 
──リードディフューザーはスティックの本数を減らす──

リードディフューザーを用いる場合は、スティックの本数を減らすと香りが持続しやすくなります。

スティックを減らすことで、芳香液が気化するスピードが緩やかになるためです。また、スティックに芳香液が染み渡ってしばらく経過している場合は、新しいスティックに取り替えるのも有効です。
長期間放置したスティックは、芳香液を吸い上げる穴が塞がれています。新しいスティックにすることで、液を吸い上げやすくなり、香りの持続力も増します。

 

部屋をいい匂いにする方法を取り入れて心地良い暮らしを

部屋をいい匂いにする方法を取り入れることで、暮らしにも良い変化が生まれます。

においと人の感情や心は、密接するものです。良い香りに触れて、穏やかで心地良い日々を実現してください。