お気に入りの本や器、雑貨などを飾るようにしまうのが「見せる収納」という収納方法です。
見せる収納をうまく取り入れることができれば、部屋がすっきり片付くだけでなく、空間の華やかさも増します。一方で、並べ方を間違えると雑然とした印象にもなりかねないのが、見せる収納の難しいところ。
見せる収納の基本ルールを押さえることで、整いと華やかさを兼ね備えた収納を実現できます。
この記事では、見せる収納を美しく整えるための具体的なコツをご紹介します。
見せる収納とは?「隠す収納」との違い

一般的な収納は、ボックスや棚の中に物を「しまう」ことを前提としています。これがいわゆる「隠す収納」です。
一方で見せる収納とは、ボックスや棚といった収納アイテムの中に隠さず、あえて見える場所に並べて収納する方法のことを言います。
両者の大きな違いは、収納したい物が見えていること。「しまう」と同時に「飾る」役割も担うため収納そのものがインテリアの一部となり、空間の印象を左右します。
見せる収納の魅力

見せる収納の大きな魅力は、使いやすさです。
棚や壁など見える場所に物が並んでいるため、どこに何があるのか一目でわかり、取り出す動作もスムーズになります。日常的によく使う物ほど、動線が短くなるメリットを頻繁に感じられるでしょう。
さらに、収納している物そのものがインテリアになる点も魅力です。たとえば本は背表紙の色や高さをそろえることでアートのような存在になります。キッチンではお気に入りの鍋やガラスジャーを並べることで、カフェのような雰囲気を演出できます。
扉や収納スペース・アイテムがないぶん、空間が開けて見えるため、圧迫感が軽減されるのも、見せる収納ならではのメリットです。
見せる収納の注意点

一方で、見せる収納には気をつけたい点もあります。
とくに注意したい点が、「収納する物」です。
見せる収納は、収納アイテムが視界に入る状態です。そのためアイテムによっては生活感が強く出てしまうことがあるため、何を見せるかを選ぶ必要があります。
また、見せる収納に便利なオープン棚は、ホコリがつきやすいというデメリットもあります。掃除の手間まで考慮して取り入れることが大切です。
さらに、見せる収納が多すぎると、物の量が強調されてしまい、結果として散らかって見えることもあります。空間のすべてを見せる収納にするのではなく、隠す収納とバランスよく組み合わせることが、すっきりとした印象を保つポイントです。
見せる収納をきれいにみせるコツ
見せる収納をきれいにみせるコツ
見せる収納は、ただ並べるだけではきれいに見えないことも。
ここからは、見せる収納の見た目を底上げする、基本のコツをご紹介します。
──向きを揃える──

小物や本などを並べる際、向きがばらばらだと雑然としたイメージになります。
正面を向けるならすべて正面に、斜めにディスプレイするなら全体を同じ角度に揃えることが大切です。
方向が統一されることで視線の流れがブレず、整頓された印象を与えます。
──三角形ライン」を意識する──

配置の際は三角形ラインを意識すると、全体が美しく見えます。
たとえば横一列に並べる場合は、左から小・中・大と高さに変化を。手前と奥に置く場合は、手前に背の低いものを二つ、奥に背の高いものを一つ配置するなど、三角形を描くように意識すると、バランスが整います。
──インテリアと見せる収納の品のテイストを統一させる──

収納する物の雰囲気が空間と合っていないと、ちぐはぐな印象になります。
見せる収納として取り入れる予定のアイテムは、色味や素材感を空間のテイストに合わせて選ぶと良いでしょう。
迷ったときはホワイト系・ブラック系を選ぶのがおすすめです。モノトーンのアイテムは、どのような空間にも馴染みます。
──つめこめすぎず余白を設ける──

見せる収納は、余白が大切です。
「見せる収納は動線がスムーズだから多用したい」「ステキなアイテムだからたくさん見せたい」と見せるアイテムを多くしすぎると、空間が雑多な印象になることも。
壁面収納の場合は、1段に1〜2点を目安にゆとりを持たせること、そしてラックなどの収納スペースを活用する場合は全体の8割程度で収納を抑えると、視覚的な余白が生まれます。
──取り出しやすさ、片付けやすさを考慮する──

見せる収納でも、使い勝手は欠かせません。
よく使う物は手前や目線の高さに、使用頻度の低い物は上段や奥に配置するなど、動線を意識すると、取り出すのはもちろん片づけやすさも高まり、結果として部屋が乱れるのを防げます。
見た目だけでなく日常の動きまで考えることが、空間全体を整えるポイントです。
まとめ
見せる収納をきれいに見せるためには、基本のポイントを押さえることが大切です。さらに、取り出しやすさや片付けやすさまで考えることで、美しさが長続きします。
インテリア性と実用性を両立できる見せる収納で、空間に洗練された印象を加えてみてはいかがでしょうか。