やわらかな色合いと、使い込まれたような風合いが魅力のシャビーシックインテリア。

シャビーシックはかわいらしさと落ち着いた印象が混在しており、大人っぽく取り入れるにはどうすれば良いのか、迷ってしまうこともあるかもしれません。

ポイントを押さえれば、シャビーシックな空間でも甘くなりすぎず、日常の場にも自然になじみます。

この記事では、シャビーシックの基本的な考え方から、取り入れる際のポイントや相性の良いテイスト、色などを解説します。

暮らしや目的に合ったシャビーシックの楽しみ方を見つけるヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。

 

「シャビーシック」とは?

シャビーシックとは使い込まれたような風合いや、少し古びた表情を楽しむインテリアスタイルです。

シャビー(shabby)は「使い古した」「古めかしい」という意味を持ち、シック(chic)は「上品で洗練された」といったニュアンスを含みます。

一見すると相反する言葉の組み合わせですが、シャビーシックでは年月を重ねたような素材感や、やさしい色合いを取り入れながら、全体は落ち着いた印象にまとめるのが特徴です。

華やかさはありつつも主張しすぎない。そのバランスが、シャビーシックならではの魅力といえるでしょう。

 

シャビーシックインテリアの特徴

シャビーシックインテリアは、見た目のかわいらしさだけでなく、素材感や色使いによって、落ち着いた雰囲気をつくり出します。

ここでは、シャビーシックらしさを形づくる主な特徴を解説します。

 

──使い込まれたような風合いを感じさせる素材感──

シャビーシックはその名の通り、少し時間が経ったような表情のある素材が特徴です。

木目が見える家具や塗装にかすれやムラのある仕上げなどが経年を感じさせ、味わいや趣(おもむき)を演出します。

あえて完璧に整えない親しみやすさ、そして優しい雰囲気が、シャビーシックインテリアには欠かせません。

 

──白や淡い色などやさしい色合い──

シャビーシックインテリアでは、白を基調とした淡い色合いが多く使われます。

ピンクや水色などのパステルカラーを使用することもありますが、どれもややくすみがかかったような、優しい色合いのケースが大半です。

色の主張を抑えることで、家具や小物の素材感が引き立ちます。

 

──派手すぎないデザイン──

シャビーシックインテリアは、その多くが海外のクラシカルデザインで構成されています。

海外デザインのクラシカル家具は装飾が多く、華やかです。しかしそこにシャビーテイストが加わることで、煌びやかさが落ち着いたイメージへと変化します。

豪華なデザインのアイテムを経年の味わいによって程よく空間に馴染ませることができるのは、シャビーシックインテリアならではの魅力といえるでしょう。

 

シャビーシックをインテリアに取り入れる際のポイント

シャビーシックは雰囲気づくりがしやすい反面、取り入れ方を間違えると、まとまりにくさを感じることもあります。

ここでは、日常の空間に無理なくなじませるためのポイントを紹介します。

 

──色数を抑えて素材の違いで変化をつける──

シャビーシックな空間では、色を増やしすぎないことが大切です。

白や淡い色をベースにしながら、木・布・陶器など、素材の違いで表情をつけると、落ち着いた印象に仕上がります。

逆に色数が多い空間をシャビーシックで整えようとすると、経年変化を思わせる穏やかな表情が損なわれてしまい、せっかくの魅力が伝わりにくくなります。

 

──やわらかな曲線を意識して家具を選ぶ──

シャビーシックな空間に置く家具を選ぶ際は、直線的なデザインだけでなく、やわらかな曲線を取り入れることをおすすめします。

壁や床、天井などは直線で構成されることが一般的です。そこにやわらかな曲線の家具があることで空間の感じ方に変化を与えることができ、温かな雰囲気が増します。

背もたれや脚のラインが丸みを帯びた椅子や丸い額のアート、円形タイプのフラワーベースなどを、積極的に取り入れてみてください。

 

──「甘すぎ」を避けたい場合はすべてをシャビーシックでまとめない──

家具や小物をすべてシャビーシックで揃えると、甘さが強く出てしまうことがあります。

甘くなりすぎるのが気になる場合は、シンプルな家具やナチュラルテイストのアイテムと組み合わせるのがおすすめです。

全体のバランスを見ながらポイント使いでシャビーテイストを取り入れることで、空間に上品さと洗練された印象を与えられます。

 

シャビーシックインテリアと相性の良いテイスト

シャビーシックを単体で完成させると、甘くやさしい雰囲気になります。

大人っぽさや洗練された印象をもう少し加えたい場合は、ほかのインテリアテイストと組み合わせてみましょう。

ここでは、シャビーシックインテリアと相性の良い代表的なテイストを紹介します。

 

──ナチュラルインテリア──

ナチュラルインテリアは、シャビーシックと特に相性の良いテイストです。木の素材感や、生成り・ベージュなどの落ち着いた色合いは、シャビーシックのやさしい雰囲気とよくなじみます。

 

──ヴィンテージインテリア──

ヴィンテージインテリアも、シャビーシックと共通する要素を多く持っています。

使い込まれたような素材感や、少し古さを感じるデザインは、自然に調和します。

ただし、ヴィンテージ特有の重さが出すぎると、シャビーシックの軽やかさが薄れてしまうことがあります。明るい色味のアイテムを間に取り入れるなど、バランスを意識すると取り入れることがポイントです。

 

──フレンチインテリア──

フレンチインテリアは、シャビーシックの世界観と深く結びついたテイストです。装飾のある家具や、曲線的なデザインは、シャビーシックの雰囲気を自然に引き立ててくれます。

ただしフレンチ要素を強く出しすぎると、装飾過多になりやすいため注意が必要です。控えめな色使いや、シンプルな小物と組み合わせることで、落ち着いた印象を保ちやすくなります。

 

シャビーシックインテリアで取り入れたい色

シャビーシックインテリアは、白を基調としたやさしい色合いを中心に構成されますが、真っ白ではなく、少し黄みやグレーを含んだ白を選ぶのがポイントです。

同じ白でも経年変化を感じさせる風合いのものを選ぶことで、シャビーシックの穏やかさを演出できます。

そのほか、アイボリーやベージュ、淡いグレー、くすみのあるピンクやブルーなども取り入れやすい色です。いずれも強いコントラストを避け、トーンをそろえることがポイントになります。

 

シャビーシックインテリアで空間に華やかさと心地よさを

シャビーシックインテリアは、華やかさと落ち着きのバランスを楽しむスタイルです。

使い込まれたような素材感ややさしい色合いを取り入れることで、気取らず心地よい空間をつくることができます。

まずは少しずつ取り入れてみて、シャビーシックならではのやさしい雰囲気を楽しんでみてください。