本は読むためのものでもあり、置き方によってはインテリアのアクセントにもなります。
ただ、量が増えてくると「どう並べたらすっきり見えるのか」「生活感を出さずに収納したい」といった悩みも生じてくるでしょう。
そこでこの記事では、読みやすさとインテリアの美観を両立させる本の収納方法を、実用的なコツとともにご紹介します。
本の基本的な収納方法|本棚にしまう
本棚収納は、もっともシンプルで実用的な方法です。
ただ並べるだけでも十分ですが、ちょっとしたコツを加えると、見た目がぐっと整い、探しやすさもアップします。
まずは、本棚での収納を美しく見せるための基本ポイントから見ていきましょう。
──本棚に収納する際のポイント1.色を揃える──

本棚に収納する本は、背表紙の色を揃えることがポイントです。本棚全体がすっきり見え、空間が整った印象になります。
色の分け方は完全な同色でなくても問題ありません。たとえば白系・黒系・ブルー系など、ざっくり色ごとに並べると、雑多な印象が減ります。
また、色で揃えた本は、高さ別にまとめてみましょう。同系色の本を背の高い→低い順で並べると、本棚の美観がより良くなります。
──本棚に収納する際のポイント2.本はなるべく手前に──

奥行きのある本棚の場合、つい奥側に本を並べてしまいがちです。しかし本棚の奥の方に本があると、本が影に埋もれてしまい、本棚全体の印象も暗くなります。
本を本棚に収納する際は、なるべく手前側で揃えるようにしましょう。
──本棚に収納する際のポイント3.後ろの本は高さを出す──

本棚の手前側に本を置くと、後ろの空間が空白になる…そんなときは、後ろ側にも本を置きます。
しかし奥に置いた本は見えづらくなりがち。そこで、後ろ側の本には高さを出してみましょう。
たとえばコの字型のスタンドや小さなシェルフなどを活用し、少しだけ底上げすると、後ろの本のタイトルが見えやすくなります。
完全に読めなくても、背表紙の色や形がわかるだけで何があるのかを判断できれば、本の取り出しや読みたい本を探す際の手間も、軽減できるでしょう。
奥行きのある棚を使っている方におすすめの収納テクニックです。
おしゃれに本を収納する方法
本は「しまう」だけでなく、「飾る」ことでインテリアの一部として楽しめます。特にリビングや寝室では、本を置く位置や見せ方で空間の雰囲気が変わります。
ここでは、生活感を抑えつつ、おしゃれに見せるための収納アイデアをご紹介します。
──ランダムに重ねる──

本を縦に並べるだけでなく、あえて横に重ねると、こなれた雰囲気が生まれます。海外風インテリアで見ることの多い、本の飾り方です。
この方法を用いる場合、本のサイズや色はそれほどこだわらなくても良いですが、本の厚さは揃えたほうが見た目がきれいな印象になります。
また、その上に小さな花瓶やオブジェを置くのもおすすめ。読書スペースがちょっとしたディスプレイコーナーに変化します。
──ギャラリー風に収納する──

表紙を正面に見せて飾る、いわゆるギャラリー風収納も、本のおしゃれな収納方法のひとつ。お気に入りの一冊を絵画のように扱うことで、空間のアクセントにもなります。
扉の表側だけに表紙を並べ、内側にほかの本をしまえる収納家具もあるため、見せる収納と隠す収納を併用したい方は、こうした家具を取り入れてみるのも良い方法です。
──ブックカバーを活用する──

本の色味がバラバラだと、棚に入れたときに雑多に見えてしまうことがあります。
そんなときは、部屋の雰囲気に合ったブックカバーを活用してみましょう。
無地や落ち着いた色味のブックカバーはインテリアのテイストを選ばないため、本が空間になじみやすくなります。
また、洋書風デザインのカバーを使うのもおすすめです。洋書風のデザインが空間を格上げし、洗練された印象になります。
本を見せないで収納する方法
「生活感をできるだけ隠したい」「漫画本はなるべく見せたくない」という場合は隠す収納が向いています。
ここからは本を見せない収納方法も、見ていきましょう。
──ボックスを活用する──

本よりも背の高いボックスを活用すれば、本を見せずに収納できます。
最近ではハイセンスなボックスも多く販売されているため、おしゃれさの両立も可能です。また、蓋付きのタイプを選べば、埃対策にもなります。
寝かせて収納や、乱雑に収本することもできるため、「手軽に本を整理整頓したい」と考える方にぴったりの方法です。
──扉付のチェストに収納する──

扉付きの収納棚を活用すれば、本を完全に隠せるため、生活感が一気に薄まります。可動式の棚があるタイプなら、高さの違う本も効率的に収納が可能です。
本の数やインテリアのテイストなどに合わせて、適切なチェストを選んでみてください。
ただし、こうした見えない収納は本の数が知らずに増えてしまいがちです。とくに扉付きのチェストは収納力が高いため、つい「まだまだ入る」と思い込み、本をどんどん買い足してしまい結局収納しきれなくなる…といったこともあるかもしれません。
扉付きのチェストであっても、中が乱雑になれば本を取り出すのも億劫になってしまいます。収納する本の数はチェストの容量の8割程度に留め、見せない収納を快適に活用できる環境を整えておきましょう。
まとめ|本の収納は読みやすさと美観が大切
本の収納は、「読みやすさ」と「見た目の美しさ」をどう両立するかがポイントです。
自分の暮らし方に合った方法を選びながら、本との時間をより心地よくしてみてください。