エアコンの効いた部屋も快適ですが、季節に合ったインテリアを取り入れると、もっと心地よく過ごせるようになります。

見た目に涼しげな素材や、暑さをやわらげてくれる色や香りを暮らしに添えて、夏の空間にやさしい変化を生んでみてはいかがでしょうか。

今回は暑い季節を少しでも快適に、そして気分よく過ごすための「夏インテリア」の工夫をご紹介します。

 

夏にインテリアを整える理由

気温が高くなると、室内でも蒸し暑さを感じやすくなります。そんな季節こそ、インテリアの力で少しでも快適な空間をつくりたいもの。

ここでは、夏にインテリアを整えるメリットをご紹介します。

 
──涼しい見た目になる──

白や青などの涼しい色、透明感のある素材など見た目に「涼」を感じる要素は、実際の体感にも影響します。

重厚な布や濃い色の小物をしまい、軽やかなものに切り替えることで、室温が変わらなくても「なんとなく涼しい」と感じられるようになるでしょう。

 
──省エネ性が増す──

ひんやりとした素材に触れたり、風通しを良くしたり日差しを遮る工夫などによって空間の心地よさが増すと、冷房の設定温度を下げすぎなくても、快適に過ごすことができます。

エアコンの使いすぎを避けることはエコに貢献できるだけでなく、心身の調子が崩れてしまうのを防ぐことにもつながります。

 

夏のインテリアに取り入れるポイント

夏の空間づくりでは、「見た目」「肌ざわり」「空気の流れ」など、五感に働きかける工夫が鍵になります。

ここでは、暑さをやわらげるために意識したいインテリアのポイントを具体的にご紹介します。

 
──涼し気な色を取り入れる──

色がもたらす印象は、空間の温度感にも影響を与えます。

白やベージュ、淡いグレーやくすみブルーなどやさしく明るい色を選ぶと、部屋全体が軽やかに見えます。

テーブルウェアや小物、クッションカバーなど、目に入りやすい部分から色を変えていくのがポイントです。

 
──涼感のある素材を活用する──

ガラスや白陶器、リネンなど、触れても見てもひんやりとした印象のある素材は、夏のインテリアにぴったりです。

こうした光を通す素材は明るさと透明感をもたらし、空間に涼感を与えてくれます。花器やトレイなど、小さな部分から取り入れてみてください。

 
──窓周りは日除けと風通しがよくなる物を──

夏の暑さ対策で効果的なのが、窓まわりの工夫です。

レースカーテンやリネン素材のカフェカーテンは、空間の解放感を保ちながら、窓から入る光をやわらかく遮ります。よりしっかり日差しをカットしたい場合は、オーニングやすだれ、植物を使った「緑のカーテン」なども効果的です。

日除けと風通しのバランスを意識すると、自然の力で空間が快適になります。

 
──掃除のしやすさを意識する──

湿気がたまりやすい夏は、見た目だけでなく清潔さも大切です。暑いと掃除へのモチベーションも下がってしまいがちなため、掃除のしやすいレイアウトを考慮してみましょう。

たとえば小物は洗える素材のものを選ぶと、気軽にきれいな状態を保つことができます。また物や装飾が多すぎないシンプルな空間は、掃除がしやすいだけでなく視覚的にも涼しげで軽やかな印象です。

快適さと美しさ、どちらも叶えるためにこうした工夫を取り入れてみてください。

 
──清涼感のある匂いも大切──

空間の過ごし方を大きく変えるのが、香りの存在です。

夏はミントやユーカリ、シトラス系の香りなど、すっきりとした清涼感のある香りを選ぶと、気持ちまでリフレッシュできます。

ルームディフューザーやフレグランススプレーなどを用いて、空間に涼しげな香りを漂わせてみましょう。見た目にも涼しげなデザインやボトルを選べば、インテリアとしても楽しめます。

 

夏にぴったりのインテリアテイスト

夏の空間づくりでは、涼しさだけでなくどのような空間で「季節感」を楽しむか、その視点も大切です。

ここでは暑い季節に心地よさと彩りを添える、夏にぴったりのインテリアテイストをご紹介します。

 
──リゾート風──

開放感あふれるリゾート風スタイルは、夏に人気のインテリアテイストです。

ラタン素材やガラス、シェルモチーフなどを取り入れることで、日常の中にリゾートのような心地よさを演出できます。

 
──アジアン風──

深みのある木材や編み細工、バンブー素材などを使ったアジアンスタイルも、夏と相性の良いテイストです。

ナチュラルな素材感と落ち着いた色合いが、涼しげで落ち着きのある空間をつくり出します。
グリーンとの相性も良く、植物を添えるだけで季節感がぐっと高まります。

 
──ボタニカル風──

グリーンを主役にしたボタニカルスタイルは、夏の蒸し暑さを和らげる視覚効果があります。

観葉植物やハーブ、葉のモチーフが入ったファブリックなどを取り入れると、室内のボタニカルな雰囲気がぐっと増すでしょう。

風通しの良いディスプレイで、軽やかにまとめるのがポイントです。

 
──西海岸風──

白やブルー、ベージュを基調にした西海岸スタイルは、海辺のような爽やかさを感じさせてくれます。

流木やガラス、小さなサーフモチーフなどアクセントに遊び心を添えると、シンプルな中に個性が光ります。

 

まとめ|インテリアも夏に備えて

本格的な暑さが始まる前に、インテリアにも夏の準備をしておくと、毎日の心地よさがぐっと変わります。

暑さを我慢するのではなく、季節を味方にして涼しさを感じる空間づくりをして、暮らしの中に「夏だからこそ心地いい」と思える瞬間が増えていくといいですね。