「ラスティックモダン」というスタイルをご存じでしょうか? 自然素材の温かみと都会的な洗練さを組み合わせたデザインで、一般住宅はもちろん、ホテルやレストランなど、おもてなしの場でも用いられることの多いインテリアテイストです。

この記事では、ラスティックモダンの特徴や取り入れ方を分かりやすく解説します。自宅や店舗のインテリアをおしゃれにしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

ラスティックモダンとは?

ラスティックとは、自然素材の温かみを感じる素朴なテイストのことを言います。一方で、モダンは都会的で洗練されたテイストのことです。

ラスティックモダンは、この2つを融合させたインテリアスタイルのこと。木や石などの素朴な素材感を大切にしつつ、ガラスや金属といったモダンな素材を組み合わせることで、優しい雰囲気と現代風のクールなテイストが同居した、居心地の良い空間をつくることができます。

 

ラスティックモダンの特徴

ラスティックモダンインテリアを構築するにあたって、ラスティックモダンインテリアの素材と色彩、デザインの特徴を把握しておきましょう。

 
──素材の特徴──

ラスティックモダンの核となるのは、自然素材の存在感です。無垢材や石材はその代表例で、特に木材は節や年輪が見えるものなど、木の風合いが豊かなものが好まれます。そこに、ほど良いバランスで金属やアイアンなど、自然界には存在しない素材が加わることで、ラスティックモダンが完成します。

 
──色彩の特徴──

ラスティックモダンでは、基本的に落ち着いたアースカラーをメインに用います。例えば、ベージュやブラウン、グレーなどの自然を感じさせる色が基調となります。

それに加えて、白や黒、シルバーなどの冷たい印象のあるカラーを控えめに取り入れることで、空間にメリハリを生み出します。

 
──デザインの特徴──

ラスティックモダンな家具やオブジェは、素材感を活かしたシンプルなデザインであることが大半です。無駄な装飾をなくし、素材の魅力に溢れた、クリーンなデザインを基本とします。

また、家具だけでなく空間全体のデザインも同様です。モルタルの壁や梁の見える天井など、素材の魅力を深く堪能できるよう、構成されています。

 

ラスティックモダンな空間をつくる際のポイント

ラスティックモダンな空間をつくる際は、次のポイントを押さえることが大切です。

 
──人工的な要素とナチュラルテイストを組み合わせる──

例えば木材と金属を組み合わせることで、木材の温かみと金属のクールさ、それぞれの魅力がより引き立ちます。また、冷たく固い印象のアイアンと温かで柔らかな印象のリネンなどを組み合わせるのも、ラスティックモダンらしいスタイルです。

このように、異なる素材の特徴を活かした組み合わせが、ラスティックモダンをつくるポイントです。

 
──小物や照明のデザインでバランスを調整する──

空間の仕上げとして重要なのが、小物や照明の選び方です。空間の壁や床、大きな家具などにラスティックモダンを取り入れたら、全体のバランスは小物や照明などで調整すると良いでしょう。

たとえばシンプルなペンダントライトやアイアンフレームの小物を配置することで、空間にモダンなアクセントを加えられます。一方で、手作り感のある陶器やウールのクッションなどを取り入れると、ラスティックな温かみが増します。

 
──空間に余白を設ける──

詰め込みすぎない空間設計もラスティックモダンには欠かせないポイントです。ラスティックモダンでは、ゆったりとした開放感や余裕のある空間づくりが重視されます。家具や装飾を置きすぎると、全体が窮屈に見えることがあり、ラスティックモダンのイメージから離れてしまいます。

例えば、部屋の角や壁面は意識して余白を設けることで、ラスティックモダンならではの洗練された印象が強まるでしょう。視覚的にも心地よい空間を作るには、インテリアの「引き算」を考慮することが大切です。

 

まとめ|ラスティックモダンで温かくかっこいい空間づくりを

ラスティックモダンは、自然素材の温もりとモダンデザインの洗練された印象が織りなす、魅力的なスタイルです。

ラスティックモダンの特徴を理解し、素材や色彩、デザインのポイントを押さえれば、理想とするラスティックモダンな空間づくりを実現できます。

ぜひこの記事を参考にして、リラックスと凜とした雰囲気が同居する、ラスティックモダンなインテリアを構築してみてください。