「落ち着く部屋」とは、どのような空間を指すのでしょうか。リラックスできる要素は人それぞれ異なります。そのため、空間づくりを進める際には、そこで過ごす人の好みに合わせた落ち着ける要素を取り入れることが重要です。
この記事では、落ち着く部屋づくりのポイントをご紹介いたします。
「落ち着く部屋」の定義は人によって違う
「落ち着く部屋」と一口に言っても、その定義はさまざまです。物が多い方が安心できる人もいれば、すっきりと物が少ない空間を好む人もいます。また、多少の汚れがある方がほっとするという方もいれば、完全に清潔な空間を望む方もいるでしょう。
まずは、その空間を使う人がどのような環境を「落ち着く」と感じるのかを明確にすることが大切です。その上で、適切な空間づくりを進めてみましょう。
「落ち着く部屋」の作り方とポイント
落ち着く部屋のイメージが明確になったら、実際に落ち着く空間づくりを始めましょう。以下の5つのポイントを押さえて、理想の空間を実現してください。
──レイアウト──
まずは家具類の配置から考えてみましょう。空間を「落ち着く」と感じるかどうかは人それぞれですが、動線を妨げないことはすべての空間づくりにおいて共通する大切なポイントです。動線を確保しながら、家具のレイアウトを考えることから始めましょう。
たとえばL字型の空間では、それぞれの部屋で過ごす人同士の視線が、干渉しないレイアウトが良いかもしれません。開放的な空間を好む場合は、視界を遮る物がないほうが安心できます。閉塞感を心地よいと感じる方には、壁に面して腰掛けるレイアウトが適しています。
──カラー──
色が与える心理効果は大きく、空間の雰囲気を左右します。
たとえば色彩心理学によると、緑には安らぎや平和、リラックスなどを与える効果があるとされています。落ち着いた空間づくりを実現する際は、グリーン系のカラーを多めに取り入れると良いかもしれません。
またブラウンやベージュなどの自然色も、見る人に安らぎを与えます。
カーテンの色や壁など、面積の広い場所にこれらの色を取り入れることで、より落ち着いた空間づくりが叶うでしょう。
──家具の素材感・形状など──
触れたときに優しい手触りの家具は、心を落ち着ける効果があります。自然素材の椅子や柔らかな座り心地のソファなどを取り入れることで、より落ち着く空間を作ることができます。
また、柔らかな曲線を描く家具は、空間に優しさと温かさを印象付けます。直角のラインで構成する空間も美しいですが、落ち着く部屋づくりをするのであれば、心地よいカーブが特徴的な家具を中心に、空間を構成すると良いでしょう。
──オブジェ・観葉植物──
インテリアや小物が、空間に安らぎをもたらします。眺めているとどこかほっと落ち着く愛らしいオブジェや、生命力を感じる観葉植物などを空間に加えるのも、落ち着く部屋づくりにおいて効果的です。
また、これらのアイテムは視界に入りやすい場所に置くことも大切です。リラックスしたときにすぐに目に入る場所を選び、設置しましょう。
──照明──
照明は空間のイメージを大きく左右する要素の1つです。太陽光に近い白色・昼光色などの色は、空間に明るさを印象づけます。一方でオレンジ色の電球色は、優しいイメージを抱かせます。
どちらが良いかは好みによるため、空間に求める「癒しのイメージ」に合わせて選ぶと良いでしょう。
明るく元気な空間を落ち着くと感じるのであれば、太陽の光のような白色系の照明を選ぶのがおすすめです。夕暮れのような静かな雰囲気を好むのであれば、オレンジ系の落ち着いた照明が良いかもしれません。
玄関と寝室から「落ち着く部屋」づくりをチャレンジ
落ち着く空間をつくる際、まずは玄関や寝室などの小さなスペースから始めるのが効果的です。これらの場所はそれほど大きなスペースを有していないため、空間全体のイメージを掴むのに適しています。
また、玄関や寝室などは1日の始まりや終わりに関わる場所です。これらの場所に落ち着きを感じられることで、帰宅時や睡眠時には気持ちをリラックスでき、朝起きたときや出かけるときなどには前向きな気持ちに切り替えやすくなります。
「落ち着かない」と感じる部屋の特徴
最後に、落ち着かないと感じる部屋の特徴についても見てみましょう。
──物が多すぎる・少なすぎる──
物が多すぎる部屋は、探し物が見つかりにくかったりインテリアの美しさが楽しめなかったりと、落ち着かない空間になりがちです。一方で、物が少なすぎる部屋は生活感を一切感じられず、くつろぐことができないかもしれません。
人によって落ち着く「物の量」というのは異なるもの。ちょうど良いと思える生活感を演出できていない空間には、落ち着かなさを感じてしまうでしょう。
──リラックスできる家具がない──
落ち着ける空間づくりにおいて、リラックスできる家具は必須アイテムです。
心地よく座れる椅子やソファー、食事を楽しめるテーブルなどがなく、見た目だけに特化した家具類のみで構成された空間では、くつろぎを感じるのは難しいでしょう。
──カラーや家具に統一感がない──
色合いや家具に統一感のない空間は、ちぐはぐな印象を与えてしまいがち。目に入るイメージがまとまらないことから、落ち着かない印象を抱く可能性があります。
好みの色や家具で空間を構築するのも良いですが、統一感を保ちながら空間をコーディネートしたほうが良いでしょう。
「ほっ」と心地よさを感じる。落ち着く部屋をつくろう
訪れる人やそこで過ごす人が心からリラックスできるような部屋づくりをするには、ポイントを押さえることが大切です。
ご紹介した内容を参考にして、ほっと落ち着ける空間づくりをぜひ楽しんでみてください。
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スタッフ一同、心よりお待ちしております。