お酒を飾る棚のことを「酒棚」といいます。お酒がずらりと並べられた酒棚は、インテリアの中で強い存在感を放ち、空間の主役となる存在です。

飾るお酒の種類や数を考慮して、インテリアにぴったりの酒棚をつくってみませんか。

この記事では、酒棚のアイデアやおしゃれにお酒を飾るコツなどについてご紹介します。

お酒の保管方法の注意点も解説するので、お酒が好きな方やお酒を取り扱うお仕事をしている方は、ぜひ参考にしてください。

 

「酒棚」となる場所は?お酒の保存場所アイデア

お酒を飾る「酒棚」をインテリアに取り入れることで、バーやカフェ、ホテルのような雰囲気が空間に加わります。お酒の状態やラベルなども見えやすくなり、視覚的にお酒を楽しめるようになるため、お酒が好きな方は酒棚の設置がおすすめです。

ここからは酒棚のアイデアをご紹介します。

 
──壁面ラックに並べる──

キッチンの壁面ラックにお酒を並べることで、お酒の瓶がリビングから眺めやすくなります。色とりどりの酒瓶やおしゃれなラベルが、インテリアに華を添えるでしょう。

酒棚となる壁面ラックは、棚の高さを変えられるタイプを選ぶのがおすすめです。酒瓶のサイズに合わせて収納ができるため、酒棚に無駄なスペースが生じるのを防げます。

 
──キッチンカウンターに並べる──

キッチンカウンターを酒棚とするのも良いアイデアです。壁面ラックを酒棚にするのと同じように、お酒の瓶がインテリアの装飾性を向上します。また、リビング側からお酒を手に取りやすくなります。

カウンター近くにダイニングテーブルが設置されているレイアウトの場合、座ったままお酒を選べる点も、キッチンカウンターを酒棚として活用することのメリットです。

 
──吊り棚に並べる──

キッチン上部に吊り戸棚を設置し、お酒の瓶を飾るのもおすすめの方法です。逆さに吊したワイングラスなども一緒に飾れば、バーのような雰囲気がより増します。

吊り戸棚はキッチンの目隠しにもなるため、キッチン内部を見せたくない人にもぴったりのアイデアです。

 
──ワゴンを活用する──

ワゴンを酒棚にすることで、お酒をもっと自由に楽しめます。お酒を飲む際はカウンターやテーブルの近くにワゴンを置き、飲まないときは暗所に移動させるといったふうに、ワゴンを利用した酒棚は柔軟な活用が可能です。

また、ワゴンのデザインはバーカートやティーカートを連想させるタイプを選ぶことで、ホテルやレストランのような高級感も演出できます。

収納スペースの広さやワゴンに乗せたいお酒の瓶の数などを考慮して、インテリアに合ったワゴンを選ぶと良いでしょう。

 
──セラーを設置する──

近年のワインセラーは、ワインだけでなく日本酒やビールなど、お酒に合わせた温度調整ができる品が豊富です。お酒をより美味しく楽しみたい方は、ワインセラーを酒棚として活用すると良いでしょう。

また、ワインセラーはデザインも豊富です。調整できる温度の高さや容量、扉の開け方なども製品によって異なるため、インテリアや保管するお酒の種類・量なども考慮した上で、ぴったりのワインセラーを選びましょう。

 
──コレクションケースを活用する──

コレクションケースがあることで、お酒を美術品のように楽しめます。酒棚をインテリアの一部として取り入れたい方に、ぴったりのアイデアです。

コレクションケースは、ライトアップができるタイプも販売されています。お気に入りのお酒に淡い光があたることで、瓶やラベルのデザインの魅力が、より引き立ちます。

 

お酒をよりおしゃれに見せるコツ

酒棚にお酒の瓶を並べるだけでもお酒を視覚的に楽しめます。しかし、よりお酒の瓶やラベルの印象を際出せるためには、コツを取り入れることが大切です。

ここからは、お酒をよりおしゃれに見せるコツをご紹介します。

 
──グラスと一緒に──

酒棚にお酒を飾る際は、グラスも一緒に飾ると良いでしょう。グラスの色や模様など、グラスの装飾性が酒棚をよりおしゃれに彩ります。

また、グラスがあることでおもてなしの準備が整っている印象を与えられるため、バーやレストランの雰囲気にぐっと近づけます。

 
──ライトアップする──

酒棚をライトアップすることで、瓶の色やラベルのデザイン、ガラスの透明度などが増し、よりおしゃれな雰囲気になります。

また、酒棚に陰影がつくことで、バーやラウンジのような落ち着いた印象も生まれます。大人の空間づくりをしたい方に、おすすめの手法です。

 
──酒瓶の並び方にこだわる──

酒瓶を並べて飾る際は、並べ方に考慮が必要です。

ラベルデザインごとに揃えることで、視覚的にまとまった印象になります。お酒の瓶の形で揃える方法は、酒棚のスペースに無駄ができません。コンパクトな酒棚でも、空間を有効活用できるでしょう。

瓶の高さごとに揃えて飾る方法は、整理整頓された本棚のような、心地良い美しさを演出できます。

そのほかにも、お酒の種類や年代別にまとめるといった方法もあります。並べ方1つでお酒の瓶の見え方は変わるため、目指す空間のイメージに合わせて選択してみましょう。

 
──ワインラック・スタンドを活用する──

ワインラックやスタンドなどは、お酒を短期保管する際に重宝するアイテムです。テーブルやカウンターに置くことで、お酒がていねいに扱われていることを表現でき、お酒の価値や魅力をより一層引き立てます。

また、ワインラックやスタンドがあることで、ラベルのデザインや銘柄がより見やすくなります。お酒に対して視覚的な楽しみが生まれるため、お酒好きの方は取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

お酒を酒棚に保存する際の注意点

お酒を酒棚に保存する際はただ並べるだけでなく、安全性やお酒の風味に考慮することなども大切です。

ここからは、酒棚を作る際の注意点をご紹介します。

 
──ワインの場合──

ワインをたくさん飲む方は、ワインを寝かせた状態で保存できる酒棚を選ぶのがおすすめです。

ワインは乾燥に弱く、空気に触れることで酸化します。寝かせることでワインがコルクの乾燥を防ぐため、酸化防止の効果が期待できます。

また、ワインは振動にも弱いため、寝かせて保管したほうが安心です。光も苦手なため、ワインの酒棚のライトアップは避けたほうが良いでしょう。

温度は14℃前後、湿度は75%前後の環境を好むため空調にも注意してください。

 
──日本酒の場合──

日本酒の場合は、縦置き保存が基本です。日本酒の蓋は長期保存向きではないため、ワインのように寝かせて保存すると、酸化を早める原因になります。

また、日本酒は暗くて涼しい場所を好むため、直射日光が当たる場所を日本酒の酒棚とするのは、避けたほうが良いでしょう。

火入れをしていない生酒や大吟醸・吟醸酒はとくに涼しい場所で保管が必要です。冷蔵庫の
中に立てて保管しましょう。ただし、冷蔵庫の開閉による振動は瓶の中の空気にお酒が触れる原因になるため、ドアポケットには置かないように注意してください。

 
──ウイスキー・リキュールなどの場合──

ウイスキーはアルコール度数が高いため、常温保存が可能です。しかし極端に高い湿度や温度は苦手なため、風通しの良い暗所に酒棚を作ると良いでしょう。

箱が付属しているウイスキーであれば、箱に入れたまま保管をしたほうが、香りや味の品質を保てます。箱に入れていくことで、ウイスキーのニオイ移りも防げます。

リキュールは色や香りなどが魅力です。しかしリキュールの色と香りは、温度変化や直射日光によって劣化します。涼しくて日の光があたらない場所に、保管しましょう。

また、クリーム系・チョコレート系のリキュールは賞味期限があるため、早めに飲みきることも大切です。

 
──地震対策をおこなう──

お酒を酒棚に立てて置くだけの保管方法は、地震の際に転倒のリスクが生じます。

揺れによってお酒の瓶が棚から落ちれば、破片で怪我をしたり、人にぶつかってしまったりすることもあるかもしれません。

酒棚にお酒の瓶を飾る際は、転倒防止のストッパーを取り付けたり、お酒の下に滑り止めマットを敷いたりして、地震対策を取り入れてください。

 

おしゃれな酒棚をつくろう

お酒がたくさん並べられた酒棚は、インテリアとして強い存在感を放ちます。お酒の瓶の並べ方や飾り方によって表情が異なるため、インテリアやお酒の種類を考慮しながら、ぜひベストな並べ方を探してみてください。

マチュリテには酒棚を彩るアイテムや、お酒やワインを楽しむのにぴったりのインテリアなどを数多く取り揃えています。

ぜひ店舗に足を運び、お酒の時間を彩る自慢の品々を、手にとってご覧ください。

スタッフ一同、心よりお待ちしております。